おはようございます。
今まで、何度か不動産取引を行った。
自分の家を買ったり、あと、親が高齢になったので、親のマンションや家を売ったりした。
何よりも今の医院を建てる時に、土地を購入したりした。
多くの方がこのような経験がお有りであろう。
今回も親の家を売ったので、その不動産取引に立ち会った。
取引の状態が様変わりしていたのでいささか驚いた。
このような取引には、司法書士が同席する。
今回大いに驚いたのは、その司法書士が、データをスマホでどんどん撮影して、それを事務所に送るのである。
まず免許証の写真をスマホで撮ろうとしたので驚いて、それは辞めさせた。
従来通り、コピーをとりそれを使用してもらうことにした。
しかし、それ以外の様々な書類は慣れた手つきで写真をとり、おそらく事務所に送っていた。
いろいろなことを、ラインに書き込み、これも事務所に送っていた。
おそらく、免許証のコピーも私の居ないところで写真を取り、送っているに違いない。
事務所の方で、この送られてきたデータを元に、官庁に電子登録するのであろう。
しかし、これは良くない。
こんなことをラインで行ったら、ラインの会社に私たちの情報が筒抜けになる。
ラインがこの情報をどのようにしているのかは、私は知らない。
きちんと誰にも見られないようにして、ある程度の時間が来たら破棄してくれているのかもしれない。それなら安心である。
しかし、このようなデータを欲しがっている人は山のようにいる。
彼らに売ると、かなりの収益になる。
私の免許証に一体いくらの価値があるのかは分からないが、「日本人の自動車免許証のコピー」ということで、千件、万件 ひとまとめで売られてはいる。
不動産の書類関係もかなりの価値のあるデータだ。
もし、ラインがこれらを売っていても、だれも分からないだろう。
また、「売ってはいけない」という法律もないし、罰則規定もない。
しかも、前にも述べたが、ラインへの写真へのアクセス権を多くの方が許可しているのだ。
ラインが我々の情報を販売したからと言って、我々が不服を申し上げることは出来ないのだ。喜んで「アクセス権」を差し上げているのだから(「喜んで」、かどうかは分からないが、契約上はそう取られても止むを得ないだろう)(アクセス権についての参考資料
個人情報談義4 ラインはあなたのスマホに貯蔵してある画像すべてにアクセスできる)
ラインは大御所であるし、司法書士が使っていたので、ラインを取り上げたが、この時のデータ漏れはラインだけではない。
この司法書士が彼女のスマホに様々なアプリを入れていて、写真へのアクセス権、カメラへのアクセス権を譲渡していたら、そちらにも瞬時にデータが渡っている。
これは忌忌(ゆゆ)しきことではなかろうか。
これが、今流行の「リモートワーク」であろうか。
すると、日本全国で今以上に、データの漏洩が行われていることになる。
実際に、不動産取引が終了した後、今回担当してもらった不動産屋さんと話をした。
以前から我々の不動産取引をやってもらっている人である。
私が例によって、個人情報の話をして、iPadの設定をお見せすると、彼も興味を示し、自分のスマホ (iPhone)のプライアバシーの設定を見せてくれた。
するとぞろぞろとアプリが入っていた。
「子供に言われるがままに入れたからね」と苦笑していたが、写真へのアクセス権はすべて許可されていた。
また、この中にあの、悪名高き Tiktok も入っていた(Tiktok入れている人いたあ)。
結論としては、スマホには気をつけよう、自分の個人情報の漏洩にもっと敏感になろう、ということにしかならないが、一つ思うこともあったので最後に記しておこう。
私が、免許証の写真を撮ることを許さず、コピーを持って行ってもらったことは先ほどお話しした。司法書士は、これをきっと彼女のスマホで撮り、事務所に転送したに違いない。
私の免許証のコピーは、ラインをはじめ、国境を超えてあちこちに瞬時に渡ったに違いない。
ただ、実物ではない。コピーである。
たぶん、情報屋は、自分たちの得た情報の精度を高めたいと思っているに違いない。
適当に写真を張り替えられたものであったり、数字や名前を変えてあったものがあったら、もちろんデータとは使えない。それを見極める工夫も相当なされているはずだ。
しかし、それにはまず、実写の免許証が必要である。細かな点々や文様まで子細に彼らはチェックしているはずだ。
それがコピーであると、なかなかうまく出来ないだろう。
良し、と。皆様にもここまで述べたらきっと策を思いつかれたことであろう。
本人確認のために免許証の提示やそれのコピーを求められることも多いであろう。
このような時のために免許証と合わせて、そのコピーも持ち歩くのである。
コピーは数字や名前が確認できれば良い。あまり鮮明でなくても良いはずだ。
写真を撮りたい、と言われたら、コピーの写真を撮ってもらう。
それで我々の情報漏洩は少しは緩和できるであろう。
少し安心されたであろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿