2020年4月30日木曜日

武士道 17講(改定)

原文
5) Its method is contemplation, and its purport, so far as I understand it, to be convinced of a principle that underlies all phenomena, and, if it can, of the Absolute itself, and thus to put oneself in harmony with this Absolute. 

6) Thus defined, the teaching was more than the dogma of a sect, and whoever attains to the perception of the Absolute raises himself above mundane things and awakes "to a new Heaven and a new Earth."

7)What Buddhism failed to give, Shintoism offered. in abundance. 

8)Such loyalty to the sovereign, such reverence for ancestral memory, and such filial piety as are not taught by any other creed, were inculcated by the Shinto doctrines, imparting passivity to the otherwise arrogant character of the samurai. 

9)Shinto theology has no place for the dogma of "original sin." 


10)On the contrary, it believes in the innate goodness and Godlike purity of the human soul, adoring it as the adytum from which divine oracles are proclaimed. 

現代英文訓読法

私の訳:その方法は瞑想であり、私が理解している限りにおいて、その目指すところはすべての現象の背後に横たわっている原理であり、でき得れば「絶対」そのものを悟り、そしてこの 「絶対」と、自分自身を調和させることである。

5) 矢内原忠雄訳: その方法は展想である。しかしてその目的は、私の領解する限りにおいては、すべての現象の底に横たわる原理、能うべくんば絶対そのものを確知し、かくして自己をばこの絶対と調和せしむるにある。



私の訳:この様に定義すると、その教義は一宗派の競技以上のものである。「絶対」のその洞察に達した者はだれでも彼自身をありふれた日常世界を超えた所に昇華させ、「新しき天と新しき地」に覚醒するのである。

dogma /dɔ́ːɡmə|dɔ́ɡ-/
〖<ギリシャ〗
名詞複~s /-z/ , ~ta /-tə/ UC
1 教義, 教理, 教条; 定説, 信条; (ひとまとまりの)信念
▸ The current dogma at that time was that cloning was impossible.
その当時の定説ではクローンは不可能であるということだった
religious dogma
宗教の信条.

sect /sekt/
名詞
C(ある宗教の)宗派, 分派, 教派(→church); (政界の)派閥, セクト, 党派; 学派.

perception /pərsépʃ(ə)n/
→perceive
名詞複~s /-z/
1 C⦅かたく⦆〖通例one's ~/a ~〗 «…に対する/…という» 理解, 認識 «of, about/that節»
▸ gain a clear perception of nature
自然に対して明確な認識をする
▸ a public perception
国民一般の認識.
2 U(五感による)知覚(); (音色の)認知[認識]()
▸ visual perception
視覚.
3 U(すばやい鋭い)洞察, 理解()
▸ a man of quick perception
物わかりの早い人.

mundane /mʌ̀ndéɪn/
形容詞
1 ありふれた, 日常的な.
2 ⦅かたく⦆現世の; 世俗的な(worldly).


6) 矢内原忠雄訳: かくのごとく定義してみれば、この教えは一宗派の教義以上のものであって、何人にても絶対の洞察に達したる者は、現世の事象を脱俗して「新しき天と新しき地」とに覚醒するのである。



私の訳:仏教が武士道に与えなかったものは、神道が豊富に提供した。

abundance /əbʌ́nd(ə)ns/
名詞U
1 ⦅かたく⦆〖具体例ではan ~〗大量, 豊富; 余分
in abundance
大量に, あり余るほど
▸ a nation with an abundance of natural resources
天然資源の豊富な国(≒a nation abundant in natural resources).
2 .

7)矢内原忠雄訳: 仏教の与え得ざりしものを、神道が豊かに供給した。



私の訳:他のいかなる信条によっても教わることのなかった主君に対する忠誠、先祖への崇敬、 さらに孝心などが神道の教義によって教えられた。そのため、サムライの微岸な性格に忍耐心がつけ加えられたのである。

sovereign /sɑ́(ː)vr(ə)n|sɔ́vrɪn/ (!(-reignは /r(ə)n|rɪn/ ))
形容詞比較なし/3はmore ~; most ~
1 〖通例名詞の前で〗主権[自治]を有する, 独立した〈国家など〉; 絶対の〈権力など〉; 君主[元首]である
▸ a sovereign state [nation]
主権国家
▸ a sovereign country
独立国
▸ one's sovereign right [territory]
国権[主権のある領土]
Sovereign power lies with the people.
主権在民である.
2 〈物事が〉最高の, 至上の
▸ the sovereign good
至上善
▸ be of sovereign importance
最も重要なものである.
3 ⦅やや古⦆〖名詞の前で〗卓効[特効]のある〈療法薬など〉.
名詞複~s /-z/ C
1 ⦅かたく⦆君主, 元首〘king, queenなど〙; 主権者, 統治者.
2 ソブリン金貨〘英国の旧1ポンド金貨〙.

reverence /rév(ə)r(ə)ns/
→revere
名詞複~s /-ɪz/
1 U⦅かたく⦆〖具体例ではa (…) ~〗【人物などへの】敬意, 尊敬 «for»
▸ with reverence
敬意を持って
▸ Ann had a deep reverence for beauty.
アンは美に対して深い敬愛を抱いていた.
2 C⦅主にアイル/古⦆〖your [his, her] R-; 時に呼びかけで〗牧師様, 尊師.
3 C⦅古⦆敬礼, うやうやしい態度.

filial /fɪ́liəl/
形容詞
1 ⦅かたく⦆子として(当然)の
filial piety
(親)孝行.
2 〘遺伝〙(親の世代に続く)(雑種)第…世代の.

creed /kriːd/
名詞複~s /-dz/ C⦅かたく⦆
1 (一般に)信条, 信仰, 主義, 綱領; (宗教上の)信条, 信仰, 教義〘キリスト教の信仰を告白の形式に要約したもの; →dogma〙; 宗教, 宗派
▸ There are people of every race, color and creed in this city.
あらゆる民族, 皮膚の色, 宗教の人々がこの街にはいる.
2 〖the C-〗=credo2.

inculcate /ɪnkʌ́lkeɪt|-́--̀/
動詞
他動詞⦅かたく⦆
1 (何度も繰り返して)【人(の頭)に】…をたたき込む, 教え込む, 説き聞かせる «in, into, on, upon»
inculcate ideas in A's mind
考えをA〈人〉に説き聞かせる.
2 〖~ A with B〗A〈人〉にBを植えつける
inculcate children with morality
子供に道徳を教え込む.

impart /ɪmpɑ́ːrt/
動詞
他動詞⦅かたく⦆
1 «…に» …を分け与える, 添える «to»
▸ The furniture imparts elegance to the room.
調度が部屋に優雅さを与えている.
2 «…に» 〈情報秘密知識など〉を知らせる, 伝える «to» .

passivity /pæsɪ́vəti/
名詞
U⦅けなして⦆消極的態度; 無抵抗な様子.

otherwise /ʌ́ðərwàɪz/
〖other(異なる)wise(方法で)〗
比較なし
形容詞
〖be ~〗そうでなくて, 別で, 違って
▸ The reality is quite otherwise.
現実はまったく違う
▸ Some are wise, and some are otherwise.
⦅ことわざ⦆賢者もいればそうでない者もいる.
it cannòt be ótherwise=hòw can ìt be ótherwise?
それ以外考えられない.
8)矢内原忠雄訳: 神道の教義によりて刻みこまれたる主君に対する忠誠、祖先に対する尊敬、ならびに親に対する孝行は、他のいかなる宗教によっても教えられなかったほどのものであって、これによって武士の徴慢なる性格に服従性が賦与せられた。


私の訳:神道の神学体系には「原罪」という教義はない。

theology /θiɑ́(ː)lədʒi|-ɔ́l-/
名詞複-gies
1 U神学.
2 CU(特定の宗教の)神学体系; 教義.

9)矢内原忠雄訳: 神道の神学には「原罪」の教義がない。


私の訳:反対に神道は人の心の中の善と人間の魂の神の様な清浄さを信じている。また、神託が宣べられるところの内陣としてそれ(人の心の中の善と人間の魂の神の様な清浄さ)を崇めるのである。

adore /ədɔ́ːr/
〖ad(…に)ore(嘆願する)〗
動詞~s /-z/ ; ~d /-d/ ; adoring
他動詞 (!進行形にしない)
1 (敬慕の念を抱き)〈人〉を熱愛する, 心から愛する (!loveよりも強意的)
▸ I absolutely adore my parents.
私は両親をこの上なく敬愛している.
2 ⦅くだけた話⦆〈物事〉が大好きである;〖~ doing〗…することが大好きである
▸ Shaun just adores chocolate.
ショーンはチョコレートに本当に目がない.
3 ⦅かたく⦆〈神聖体など〉を崇拝する (!worshipの方が普通) .

Adytum : 内陣
ないじん―ぢん0【内陣】
神社や寺院の内部で,神体または本尊を安置する最も奥の部分。内殿。 ↔外陣(げじん)

oracle /ɔ́ːrək(ə)l|ɔ́r-/
名詞C
1 (古代ギリシャで神託を伝える)神官, 巫女(みこ); 神託所.
2 神託, お告げ, 神意.
3 ⦅おどけて⦆ご神託[情報, 助言]を与えてくれる人[本].

proclaim /prəkléɪm, ⦅米⦆proʊ-/
〖pro(前で)claim(叫ぶ)〗
動詞~s /-z/ ; ~ed /-d/ ; ~ing
他動詞
1
a. 〈事〉(公式に)宣言する, 公布[布告]する(declare, announce); 〖~ (to A) (that)節〗(A〈人〉)…と宣言する; 〖~ A (to be) C/A as C〗AをCであると宣言する (!Cは名詞形容詞)
proclaim victory
勝利宣言をする
▸ Edward proudly proclaimed that he was the king [himself king].
エドワードは自分が王であると誇らしげに宣言した.
b. 〈意見など〉を公然と述べる; 〖~ (that)節/⦅書⦆直接話法〗…と公言する(→say他動詞1a語法)
proclaim one's innocence
無罪を強く主張する.
2 〈事様子〉をはっきり示す; 〖~ that節〗〈物事が〉…であると明らかに示す, …を物語る; 〖~ A (to be) C〗AがCだと明らかに示す
▸ Her tone of voice proclaimed her emotion.
その声の調子は彼女の感情を明白に示していた.

10)矢内原忠雄訳: かえって反対に人の心の本来善にして神のごとく清浄なることを信じ、神託の宣べらるべき至聖所としてこれを崇(あが)め貴ぶ。

現代英文訓読法 目次 (新渡戸稲造 武士道もここにあります)



第2章 第16講(改定)

CHAPTER II
SOURCES OF BUSHIDO

1) I MAY begin with Buddhism. 

2) It furnished a sense of calm trust in Fate, a quiet submission to the inevitable, that stoic composure in sight of danger or calamity, that disdain of life and friendliness with death. 

3) A foremost teacher of swordsmanship, when he saw his pupil master the utmost of his art, told him, "Beyond this my instruction must give way to Zen teaching." 

4) ”Zen" is the Japanese equivalent for the Dhyâna, which "represents human effort to reach through meditation zones of thought beyond the range of verbal expression."  

現代英文訓読法
Chapter 2

第二章  武士道の淵源



1) 矢内原忠雄訳: まず仏教から始めよう。




私の訳:仏教は、運命に対する穏やかな信頼の感覚、不可避なものへの静かな服従、危険や災難を目前にしたときの禁欲的な沈着、生への侮蔑、死への親近感などを提供した。

2) 矢内原忠雄訳: 運命に任すという平静なる感覚、不可避に対する静かなる服従、危険災禍に直面してのストイィック的なる沈着、生を駿しみ死を親しむ心、仏教は武士道 に対してこれらを寄与した。



私の訳:剣道の一線級の達人が、彼の門弟が彼の業の奥義を習得したことを知った時、達人は門弟に告げた。「これを超えた所は私の指導は禅の教えに道を譲らなければならない」と。

utmost /ʌ́tmòʊst/
形容詞比較なし〖名詞の前で〗
1 (程度数量などの点で)最大限の, 最高の, 極度の
be of the utmost importance
最重要である
have the utmost respect for one's mother
母親をこの上なく尊敬している.
2 ⦅かたく⦆一番端の, 最も遠い
the utmost edge of A
A〈物場所〉の一番端.
名詞
U⦅かたく⦆〖通例the/one's ~〗(程度量範囲などの)最大限, 極限.

foremost /fɔ́ːrmòʊst/
形容詞比較なし〖通例名詞の前で〗
1 第一級[], 最も重要な, 主要な〈学者作家など〉
Ichiro, the foremost ballplayer of our time
当代一の野球選手イチロー (!通例敬意が含まれる) .
2 «…の間で» 真っ先の; 先頭の «among» .

master /mǽstər|mɑ́ːs-/
〖語源は「先生, 師」〗
動詞s /-z/ ; ed /-d/ ; ing /-t(ə)rɪŋ/
他動詞
1 (完全に)〈技術言語など〉を習得する, 身につける, マスターする
master Chinese
中国語をマスターする
master the art of riding a unicycle
一輪車にとても上手に乗ることができる.
2 〈強い感情など〉を抑える
master one's fear
恐怖を抑える.
3 〈動物人など〉を支配する, 制御する; をならす, 飼いならす.
4 のマスターテープ[原盤]を作る.

3) 矢内原忠雄訳: ある剣道の達人(柳生但馬守)がその門弟 に業の極意を教え終った時、これに告げて言った、「これ以上の事は余の指南の及ぶところでなく、禅の教えに譲らねばならない」と。



私の訳:禅とはジャーナDhyánaを日本語に音訳したものである。ジャーナ(禅)は「瞑想を通して、言語表現の域をこえた思考の領域へ到達しようとする人間の努力を表現している」のである。

4) 矢内原忠雄訳: 「禅」とはディヤーナの日本語訳であって、それは「言語による表現の範囲を超えたる思想の領域に、瞬想をもって達せんとする人間の努力を意味する」。




現代英文訓読法 目次 (新渡戸稲造 武士道もここにあります)





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