2020年7月2日木曜日

武士道 第53講

53講
35) ”Bushi no nasaké"--the tenderness of a warrior--had a sound which appealed at once to whatever was noble in us; not that the mercy of a samurai was generically different from the mercy of any other being, but because it implied mercy where mercy was not a blind impulse, but where it recognised due regard to justice, and where mercy did not remain merely a certain state of mind, but where it was backed with power to save or kill. 

36) As economists speak of demand as being effectual or ineffectual, similarly we may call the mercy of Bushi effectual, since it implied the power of acting for the good or detriment of the recipient.

37) Priding themselves as they did in their brute strength and privileges to turn it into account, the samurai gave full consent to what Mencius taught concerning the power of love. 

38) ”Benevolence," he says, "brings under its sway whatever hinders its power, just as water subdues fire: they only doubt the power of water to quench flames who try to
p. 43
extinguish with a cupful a whole burning waggon-load of fagots." 

39) He also says that "the feeling of distress is the root of benevolence," therefore a benevolent man is ever mindful of those who are suffering and in distress. 



40) Thus did Mencius long anticipate Adam Smith who founds his ethical philosophy on sympathy.

現代英文訓読法














現代英文訓読法で一文ずつ解説
 35
私の訳:「武士の情け」ーーつまり、武士の優しさーーは、我々の中にある高貴なものであれば何に対しても直ちに訴える(ところの)響を有していた。ただし、侍の慈愛は他の人間の慈愛とは一般的に異なっているわけではない。しかし、なぜならば(武士の心を惹きつけた理由を述べている)、「武士の情け」は(彼らの考えるところの)慈愛というものを暗示したからである。つまり、慈愛というものは盲目的な衝動ではなく、正義に対して然るべき配慮を慈愛は認めているところにあるものであるから。また、慈愛は単に、とある心の状態ににあるというわけではなく、その慈愛は生かす、あるいは、殺すという権力で裏打ちされてところにあるものだからである。

35
impulse /ɪ́mpʌls/ (!強勢は第1音節)
名詞複~s /-ɪz/
1 U〖具体例ではan (…) ~/~s〗 «…したいという» (突然の強い)欲求, 衝動 «to do» ; (心の)はずみ, 出来心
▸ He has never had the impulse to marry.
彼は今までに結婚したいという強い衝動に駆られたことがない
▸ resist the impulse to gamble
賭け事をしたいという欲求をこらえる
▸ buy a car on (an) impulse
車を衝動買いする.
2 C «…に対する» (外部からの)衝撃, 刺激, 推進力 «to» ; 誘発要因
▸ the impulse of a wave
波の衝撃
▸ give an impulse to trade
貿易を促進する.
3 C〘電〙インパルス, 衝撃(電流); 〘機〙力積; 〘生理〙インパルス〘神経により伝えられる電気的刺激〙.

due /djuː/ (!dewと同音)
〖語源は「借りがある」〗
形容詞比較なし
3 〈尊敬などが〉【人に】払われるべき «to» ; 〈人が〉 «…を» (当然)受ける[与えられる]べき «for» (!to, forは時に省略される)
▸ Respect is due to older people.
年上の人には尊敬を払うべきである
▸ Thanks are due (to) A.
Aに感謝を捧げねばならない (!著書の前書きなどで協力者に対する謝辞の決まり文句)
▸ I'm due (for) 20 days' annual leave.
私には20日の年次休暇をとる権利がある.
4 ⦅かたく⦆〖名詞の前で〗しかるべき, 相応の, 適切な〈注意考慮など〉(proper); 十分な
due punishment [reward]
相応の罰[報酬]
▸ after due consideration
十分考慮して.

regard /riɡɑ́ːrd/
〖re(後ろを)gard(守る); rewardと同源〗
regarding, 形副regardless
名詞複~s /-dz/
1 U⦅かたく⦆ «…に対する» 敬意, 尊敬; 好意; 評価 «for»
▸ I have high [little] regard for my teacher.
私は先生をとても尊敬している[ほとんど尊敬していない]
hold A in high [low] regard
Aのことを高く[低く]評価している.
2 U⦅かたく⦆ «…に対する» 配慮, 思いやり; 考慮, 注意 «for, to»
▸ have no regard for safety
安全への配慮がない
pay special regard to students' health
生徒の健康を特に考慮する.
3 〖~s〗(手紙伝言などの)よろしくというあいさつ
Give my regards to everyone.
皆さんによろしくお伝えください
▸ My mother sends her regards.
母からよろしくとのことです
With best [warm(est), kind(est)] regards,
敬具 (!やや丁寧な手紙の結びの句で, この後に自分の名前を続ける) .
4 C⦅かたく⦆〖単数形で〗注視; 〖形容詞を伴って〗…な目つき.

justice /dʒʌ́stɪs/
→just
名詞複~s /-ɪz/
1 U正義; 公正, 公平(↔injustice)
obstruct justice
正義を妨げる
▸ a sense of justice
正義感
▸ fight in the cause of justice
正義のために戦う
▸ treat a person with justice
人を公正[公平]に扱う
▸ to do him justice≒in justice to him
彼を公平に評すれば.
2 U裁判, 裁き; 司法
▸ a court of justice
法廷, 裁判所
▸ the Department of Justice
⦅米⦆司法省
▸ a miscarriage of justice
誤審.

whatever /(h)wʌtévər, (h)wɑ́(ː)t-|wɔt-/ (!一般に文の中で強勢を受ける)
代名詞
1 〖関係代名詞; 名詞節を導く〗…する事[]は何でも[すべて] (!関係代名詞whatの強意的な語; 通例単数扱い; →that接続詞1a文法)
▸ do whatever we want (to do)
したい事を何でもする
▸ I believe whatever my sister says.
姉が言う事は何でも信じます
▸ do whatever is necessary [it takes] to save the patient
患者を救うために必要な事は何でもする
▸ It is advisable that you eat whatever is served at a home party.
人の自宅でのパーティで出された物は何でも食べるのが望ましい.

imply /ɪmpláɪ/ (!-plyは /plaɪ/ )
〖im(中に)ply(折り込む)〗
implication
動詞implies /-z/ ; implied /-d/ ; ~ing
他動詞
1 〈人事が〉(言葉態度などで)〈事〉を暗示する, それとなく示す, 暗に意味する, ほのめかす(suggest); 〖~ (that)節〗…だとそれとなく示す[言う]
▸ an attitude implying irritation [threat]
いらだち[脅迫]をほのめかす態度
▸ Are you implying that I'm in love with you?
私があなたに恋をしてるとおっしゃっているのですか
It is implied that ….
…ということが暗示されている.
2 ⦅ややかたく⦆〈事実出来事などが〉(たぶん)…を意味する; 〖~ (that)節〗(たぶん)…ということを示している(→show類義)
▸ The test results imply that he needs to study harder.
テストの成績が意味するところは彼がもっと勉強する必要があるということだ
▸ Smoke implies a fire.
火のないところに煙は立たぬ.
3 〈行為などが〉〈ほかの行為条件など〉を当然必要とする, 必ず伴う[含む]
▸ Success in this field implies a great deal of struggle.
この分野での成功は相当の努力を伴う.

genérically
/-k(ə)li/ 副詞
一般[総称]的に; 属[類]に関して.


back /bæk/
動詞~s /-s/ ; ~ed /-t/ ; ~ing
他動詞
1 〈人が〉 «…に/…から» 〈乗り物〉を後退させる, バックさせる(reverse); «…を背に» 〈人〉を後ずさりさせる(up) «toward(s), into/out of, from» (!通例方向場所の副詞相当語句を伴う)
back a car (up) into the garage
車をバックさせてガレージに入れる
▸ be backed up against the wall
壁を背にしている.
2 〈人が〉(賛成して経済的に)〈人議論〉を支援する, 【証拠などで】後押しする(up) «with» ; 〈証拠などが〉〈議論など〉を裏付ける, 実証する(up)
▸ The candidate [bill] is strongly backed (up) by consumer groups.
その候補者[法案]は消費者団体から強い支持を受けている.
3 (丈夫にするため) «…で» 〈本衣服など〉を裏打ちする «with» (!しばしば受け身で)
▸ I backed the book with tape because it was coming apart.
バラバラになってきていたのでその本の背をテープで補強した.


矢内原忠雄訳: 35) 「武士の情」という言は、直(ただ)ちに我が国民の高貴なる情感に訴えた。武士の仁愛が他の人間の仁愛と種別的に異なるわけではない。しかし武士の場合にありては愛は盲目的の衝動ではなく、正義に対して適当なる顧慮を払える愛であり、また単に或る心の状態としてのみではなく、生殺与奪の権力を背後に有する愛だからである。

上の文を全部暗記せよ、と言われたら、なかなかたいへんであると思う。
しかし、じっくり読んできちんと理解すると下の空欄に英語を埋めることができるかと思うがいかがであろうか。
 原則として、
  ⚪️最初の語
  ⚪️Be動詞
  ⚪️冠詞
  ⚪️語をつなぐだけのof(一般的には、「〜の」と訳するもの)
は、隠さなかった。
 私はこれを「柔らかな暗記」とか「靱やかな暗記」と呼んでいる。
 これができると(もちろん、すぐ忘れても一向に構わないが)より武士道を体の中に取り込めると思う。これは一種の快感であると私は思う。






36
私の訳:経済学者が有効である需要か有効でない需要について話す様に、それと同様に、我々は武士の慈愛を有効であると呼ぶであろう。但し、武士の慈愛は相手の利益になるか損失になるかの実行力を必ず伴うからである。

imply /ɪmpláɪ/ (!-plyは /plaɪ/ )
〖im(中に)ply(折り込む)〗
implication
動詞implies /-z/ ; implied /-d/ ; ~ing
他動詞
1 〈人事が〉(言葉態度などで)〈事〉を暗示する, それとなく示す, 暗に意味する, ほのめかす(suggest); 〖~ (that)節〗…だとそれとなく示す[言う]
▸ an attitude implying irritation [threat]
いらだち[脅迫]をほのめかす態度
▸ Are you implying that I'm in love with you?
私があなたに恋をしてるとおっしゃっているのですか
It is implied that ….
…ということが暗示されている.
2 ⦅ややかたく⦆〈事実出来事などが〉(たぶん)…を意味する; 〖~ (that)節〗(たぶん)…ということを示している(→show類義)
▸ The test results imply that he needs to study harder.
テストの成績が意味するところは彼がもっと勉強する必要があるということだ
▸ Smoke implies a fire.
火のないところに煙は立たぬ.
3 〈行為などが〉〈ほかの行為条件など〉を当然必要とする, 必ず伴う[含む]
▸ Success in this field implies a great deal of struggle.
この分野での成功は相当の努力を伴う.

detriment /détrɪmənt/
名詞⦅かたく⦆
1 U «…への» 損失, 損害, 傷害 «to»
▸ to the detriment of A≒to A's detriment
A〈物事人〉を犠牲にして, Aに損害を与えて
▸ without detriment to A
Aを損なうことなく.
2 C〖通例a ~〗 «…に» 損失[損害]をもたらすもの «to» .

since /sɪns/
接続詞【〖従位接続詞〗過去の始点】 (!(1)肯定文を従えて. (2)since節中の代名詞指示については→when接続詞語法(4))
b. 〖発言の理由を述べて〗…なので言うが
▸ “How often do you meet him a month?” “Well, since you asked [ask], I don't have enough time to spend with him.”
「彼とは1か月にどのくらい会うのですか」「そうですね, お尋ねですのでお答えしますが, 一緒に過ごす十分な時間がないのです」.


矢内原忠雄訳: 36)経済学者が有効なる需要と有効ならざる需要とを説くがごとく、吾人は武士の愛をもって有効なる愛と言いうるであろう。けだしそれは相手方に利益もしくは損害を加えうる実行力を含むが故である。




37
私の訳:彼らが彼らの野蛮な力を有していることと、それを実行に移せるという特権を有していることを侍は誇りに思っているが、侍は愛の力について孟子が説くところのことに完全なる同意を与えた。

何やら訳しにくい文章である。
they did in もよく分からない。「~の中でする」ということで「有している」ということなのか。矢内原を参考にした。というか、釈然とはしないのだが、そのまま使った。

冒頭の Priding themselves as they did ~ も難しい。
綿貫陽先生のロイヤル英文法p168を見ると
名詞 + as(though)+ S + V という形の解説が載っている。
このパターンで訳する当たっているように思う。
例文:
Coward as he was, he took om the task.
(臆病者であったが、彼はその任務を引き受けた)

turn ~ to account
~を利用する

矢内原忠雄訳: 37) 武士はその有する武力、ならびにこれを実行に移す特権を誇りとしたが、同時に孟子の説きし仁の力に対し全き同意を表した。




38
私の訳:孟子は言う。「仁は仁の力を邪魔するものは何であれ仁の勢力下に至らせる。調度、水が火を鎮める様にである。(ところが)荷車一杯に積まれた薪が燃えているのを一杯の水で消火することを試みる輩(やから)のみが炎を抑える水の力を疑っているのである。


whateverは複合関係詞:関係代名詞whatの強調形で、この場合、名詞節を導く。故に whatever hinders its power の節は、bringsの目的であるから名詞節となる、と解釈して黄緑色の印で囲んだ。ロイヤル英文法 綿貫著 p662を参照した。

hinder1 /hɪ́ndər/
〖語源は「傷つける」〗
動詞~s /-z/ ; ~ed /-d/ ; ~ing /-d(ə)rɪŋ/
他動詞
〈発展など〉を妨げる; 〈動きなど〉を妨害する, じゃまする; 〖~ A from doing〗A〈人〉が…するのを妨げる[妨害する](→keep A from doing類義)
▸ Political instability in the country hinders foreign investment.
その国の不安定な政情が外国からの投資の妨げになっている.
自動詞
じゃまになる, 障害となる.

subdue /səbdjúː/
〖sub(下に)due(導く)〗
動詞~s /-z/ ; ~d /-d/ ; -duing
他動詞⦅ややかたく⦆
1 〈軍隊警察などが〉〈暴徒反乱など〉を鎮圧[制圧]する; 〈軍隊などが〉〈地域敵国など〉を征服する, 支配する(conquer)
▸ It took two officers to subdue him.
警官が2人がかりで彼を抑えた
subdue the violence
暴力を鎮圧する.
2 〈人などが〉〈感情など〉を抑える, 抑制する
subdue a gloomy mood
憂鬱な気分を抑える.
3 〈光色音など〉を和らげる, 控えめにする.


bring /brɪŋ/
〖原義は「話し手(聞き手)がいる場所に人を連れて来る[物を持って来る]」〗
⦅SVO(+)⦆他動詞1持って[連れて]来る 5b引き起こす
⦅SVO+⦆他動詞3動かす
⦅SVOO⦆他動詞2持って[連れて]来る 5aもたらす
⦅SVOC⦆他動詞7…に至らせる 8…するように仕向ける
動詞~s /-z/ ; brought /brɔːt/ ; ~ing
他動詞【持って来る】【ある状態にさせる】

7 〖bring A C/+副詞〗〈物事人が〉A〈物事人〉をC〈状態〉[]に至らせる, 追いやる (!Cは動名形容詞; 副詞はto, into, underなどの方向の表現)
▸ Everyone wants to bring this crisis to an end peacefully.
誰もがこの危機の平和的終結を望んでいる
▸ And that brought her to the attention of Hollywood.
そしてそのことで彼女はハリウッドの注目を浴びることとなった
▸ The event brought the tradition to an end.
その出来事でその伝統は終わりを告げることとなった (!Aが長く意味上の焦点となる場合bring to an end Aの語順となることがある: … brought to an end a 165-year-old Scottish tradition. …で165年にわたるスコットランドのある伝統が終わりを告げることとなった)
▸ The fire alarm brought us racing to the emergency exit [sharply awake].
火災報知器の音で我々は非常口へと急いだ[はっと目を覚ました].
8 〖通例否定文疑問文で〗〖bring A to do〗〈人事が〉A〈人〉に…するように仕向ける; 〖bring oneself to do〗…する気になる
▸ I could not quite bring myself to tell her the truth.
私はどうしても彼女に真実を打ち明ける気にはなれなかった.

quench /kwen(t)ʃ/
動詞
他動詞⦅かたく⦆
1 〈火光など〉を消す.
2 〈喉の渇き〉をいやす; 〈欲求欲望〉を満たす.
3 〈感情など〉を抑える, 抑制する, 和らげる.
4 〈鋼〉を焼き入れする.
5 ⦅やや古⦆〈反対者〉を黙らせる.
6 〘電〙〈放電など〉を止める.

flame /fleɪm/
〖原義は「炎を放って燃える」〗
名詞複~s /-z/
1 CU〖しばしば~s〗, 火炎
burst into flame(s)
ぱっと燃え上がる
go up in flames
激しく燃えて焼失する
in flames
炎上して
▸ A candle flame flickered.
ろうそくの炎がゆらめいた.
2 U(炎のような)光輝, 光彩; 炎色〘赤味を帯びたオレンジ色〙
▸ the ice-blue flame of the moon
月の冷たい青色の光
▸ the flame of the setting sun
燃えるような夕ばえの色.
3 C⦅文⦆(燃えるような)情熱, 熱情
▸ a flame of passion [anger]
熱愛[怒りの炎].

doubt /daʊt/ (!語末-btのbは発音しない)
〖「2つ(double)から選ぶ」>「ためらう, 疑う」〗
doubtful, doubtless
動詞~s /-ts/ ; ~ed /-ɪd/ ; ~ing
他動詞 (!進行形にしない)
1 〈人が〉〈話の真実性存在〉を疑う, 〈事〉は本当だろうかと思う;〖~ that節/whether [if]節〗…ということ[…かどうか]を疑う(→suspect類義)
doubt the existence of God
神の存在を疑う
▸ I doubt the truth of the story. ≒I doubt if the story is true.
僕はその話の真偽を疑う
▸ I do not doubt that a serious problem will arise from this matter.
深刻な問題がこの事柄から生じるだろうと私は信じている (!この意味では否定文疑問文ではthat節, 肯定文ではwhether [if]節を用いる; ↓他動詞2) .
2 ⦅主に話⦆〈人が〉〈事〉がありそうにないと思う;〖~ (that)節/whether [if]節〗…ではない[…ではないのではないか]と思う
▸ I doubt that our team will win.
私たちのチームは勝てないだろうと思う
▸ I doubt whether [if] that was his intention.
それが彼の意図ではなかったんじゃないかと思う.
コミュニケーション
A: I'll do it by noon. 昼までにやるよ.
B:I doubt it [that]. どうかな; 無理じゃないかな.
3 〈人(の言葉能力)など〉を信用しない(distrust)
doubt the man [man's words]
その男[男の言葉]を信用しない.
自動詞
疑う; «…について» 怪しいと思う «of» .

fagot⦅英⦆faggot /fǽɡət/
名詞C
1 ⦅米卑⦆男性の同性愛者, ホモ.
2 ⦅英⦆〖通例~s〗ファゴット〘肉内臓を使った大きめのミートボール〙.
3 ⦅やや古⦆薪(たきぎ); (熱処理用の)鉄棒の束.
4 ⦅英くだけて/けなして⦆いやな人[女].
動詞
他動詞
…を束にする; 〈織物〉を飾りつなぎで飾る.

sway /sweɪ/
名詞複~sU
1 揺れ; ゆらぎ, 動揺
▸ the gentle sway of the train
列車の緩やかな揺れ.
2 ⦅文⦆ «…に対する» 支配(), 統治; 勢力, 影響() «over»
hold sway over the company
会社を牛耳る
under the sway of A
Aの支配下に.



矢内原忠雄訳: 38) 孟子目く、「仁の不仁に勝つはなお水の火に勝つがごとし、今の仁をなす者はなお一杯の水をもって一車薪の火を救うがごとき也」と。



39
私の訳:彼(孟子)はまたこうも述べている。苦悩の感情は仁の根本である。それ故に脅かされ苦悩しているところの人たちのことを仁の人はいつも心がけている。

distress /dɪstrés/
〖語源は「強く引き離す」〗
名詞複~es /-ɪz/
1 U苦悩, 心痛; 悲嘆(→sorrow類義); 〖時にa ~〗 «…にとっての» 悩みの種 «to»
▸ She is in emotional [mental] distress.
彼女は精神的にひどく苦しんでいる
▸ The accident caused him great distress.
その事故で彼は大変心を痛めた.
2 U⦅かたく⦆(肉体的)苦痛; (極度の)疲労, 息切れ
▸ Tom began to show signs of distress.
トムは疲労の色を見せ始めた.
3 U困窮, 苦境; 貧苦, 窮乏
▸ The company is in acute financial distress.
その会社は深刻な財政難にある.
4 U(船飛行機などの)遭難, 難事.

mindful /máɪn(d)f(ə)l/
形容詞
⦅かたく⦆〖be ~ of A/that節〗A〈事〉[…ということ]を心に留めて, 心がけて, 注意して.

ever /évər/
〖原義は「いつでも(always)」〗
副詞比較なし (!通例一般動詞の前, be動詞最初の助動詞の直後に置く) 【いまだかつて】

【いつも】
c. ⦅ややかたく古⦆いつでも, 常に; 絶えず; ますます (!as ever, ever since, ever after, Yours ever [Ever yours]などの固定表現以外はalwaysを用いる; ↓成句)
▸ They lived happily ever after.
彼らはその後いつまでも幸せに暮らしました (!おとぎ話などの結びの文句)
As ever, Tom was late.
相も変わらずトムは遅刻だ.



矢内原忠雄訳: 39) また日く「慌傷側隠の心は仁の端也」と。




40
私の訳:このように同情を基礎として道徳哲学を打ち建てたところのアダム・スミスよりも孟子はずっと以前に先んじて述べていたのである

anticipate /æntɪ́sɪpèɪt/ (!強勢は第2音節)
〖「先に(ante)取る」〗
動詞~s /-ts/ ; ~d /-ɪd/ ; -pating
他動詞
1 〈事物など〉を予期[予想]する, …を見越す; 〖~ that節/wh節/doing〗…ということ[…か, …すること]を予期する; 〖~ A doing〗Aが…することを予期する; 〖it is ~d that節〗…ということが予想される
▸ We don't anticipate any problems [changes] now.
現段階では何の問題[変更]もないものと考えています
▸ I didn't anticipate that he would come.
彼が来るとは思ってなかった.
2 …を見越して対策を講じる, …に備えておく; 〖~ that節/wh節/doing〗…ということ[…か, …すること]に備えておく(→expect類義)
anticipate users' needs
利用者のニーズに備えておく.
3 〈事物など〉を楽しみに待つ, 期待する; 〖~ doing〗…するのを楽しみに待つ
anticipate A's arrival
A〈人〉の到着を心待ちにする.
4 ⦅かたく⦆〈事物〉を人より先にする, 先取りする; 〈人〉に先んじる
anticipate the enemy
敵の機先を制する.
5 ⦅かたく⦆〈給料など〉を見越して金を使う; 〈事〉を先走って言う[考える].
6 〈事〉を早める; 〈借金など〉を期限前に払う.

found2 /faʊnd/ (!-ou-は /aʊ/ )
〖原義は「基礎を置く」〗
foundation, founder1
動詞~s /-dz/ ; ~ed /-ɪd/ ; ~ing
他動詞
1 〈会社協会自治体など〉を設立[創立]する; 〈学校病院など〉を寄付金[基金]で建てる (!しばしば受け身で)
▸ UNICEF was founded in 1946 to help children.
ユニセフは子供たちを援助する目的で1946年に設立された.
2 〖通例be ~ed〗
a. 〈思想理論制度などが〉 «…に» 基づく, 基礎を置く «on, upon»
▸ Marriages should be founded on love.
結婚は愛情に基づくべきだ.
b. 〈建築物などが〉 «…を» 土台に立てられる «on, upon» .

Mencius /ménʃiəs, -ʃəs/
名詞
孟子(もうし)〘372?—289?b.c.; 中国戦国時代の哲学者〙.

矢内原忠雄訳: 40) かの道徳哲学の基礎を同情に置きたるアダム・スミスに遠く先んじて、孟子はすでにこれを説いたのである。






靱やかな暗記 柔らかな暗記 参考




現代英文訓読法を用いた柔らかな暗記3  カーネギー:The expression one wears on one’s face is far more important than the clothes one wears on one’s back.(令和2年6月26日)

現代英文訓読法を用いた柔らかな暗記2   アイゼンハワー:What counts is not necessarily the size of the dog in the fight – it's the size of the fight in the dog. (令和2年6月25日)

現代英文訓読法を用いた柔らかな暗記1  ケネディー:Ask not what your country can do for you — ask what you can do for your country.(令和2年6月25日)





現代英文訓読法 目次 (新渡戸稲造 武士道もここにあります)

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