コロナ肺炎のことを知るには、やはりインフルエンザのことを詳しく調べてみることが必要と思います。
インフルエンザの感度、特異度はどのくらいか調べてみました。
ちょっと幅はありますが、感度は60%、特異度95%とのことです。
年齢による違いはあまりないとのことです。
参考にしたウエブサイト
またインフルエンザの有病率についても調べてみました。
日本でインフルエンザにかかる人は1000万人です。
またインフルエンザで死亡する人は年間1000人です。
さらに死亡者の判定にはもう一つあります
「インフルエンザ関連死」というもの。これでは1万人となります。
インフルエンザも実は怖い病気なのです。
もっと具体的にいうと、インフルエンザ肺炎が怖いですね。
まあ、肺炎というものは怖いものです。
感度:病気の人に検査をした場合、陽性と出る率
特異度:病気でない人に検査をした場合、陰性と出る率
すると、我々の知りたいことは、陽性と出たら、どのくらいの確率で病気なのか、ということを知りたいわけです。同時に陰性と出たらどのくらいの確率で病気でないのか、ということでしょう。
これは有病率が分からなければなりませんが、インフルエンザの場合は分かっていますので、ここまで分かっていると確実に計算できます。
感度60% 特異度95%、有病率は日本の人口1億人あたり1000万人の人が感染するとして、上記のように数字を振った(黄色地に青い数字)。
インフルエンザの検査が陽性の時に、本当にインフルエンザである確率は、赤いエリアとオレンジのエリアの面積比で求めることができる。
赤いエリアの面積:60 x 10 = 600
オレンジエリアの面積:5 x 90 = 450
求めるところの陽性だった場合、インフルエンザである確率は、赤とオレンジの合計に対する赤のパーセントで求めることができる。
600 ➗( 600 + 450) = 57.1%
次に陰性だった場合、本当にインフルエンザでない確率は、ピンクのエリアと緑のエリアの面積比で求めることができる。
ピンクのエリアの面積:40 x 10 = 400
緑の面積:95 x 90 = 8550
陰性であった場合、インフルエンザでない確率は
8550 ➗( 8550 + 400) = 95.5%
結論
つまり、インフルエンザ検査をして陰性であれば、インフルエンザではない、と考えて良いわけだ。
陽性であっても、実はインフルエンザではなかった、というものが43%あるということ。
これは、ほぼ正しい理屈と考えて良いのではないだろうか。
このことを踏まえて、次回の記事でコロナ肺炎について考えてみたいと思う。
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