2020年5月26日火曜日

東京都公立高校 英語入試問題2020年

東京都公立高校 英語入試問題2020年 の7番を現代英文訓読法でやってみました。

皆様のご参考になれば幸いです。


https://youtu.be/bFpFLH3O8O4


実際の問題


現代英文訓読法で

訂正:coming-of-age ceremony:成人式 でした。




感想

試験問題はあくまでも選別を目的とするもので、そこに文章の品格とか面白みとかを求める方が筋違いかもしれないが・・・

 どうして、ここまで高校入試の問題の文章 くだらないのかなあ。

 どういうわけか、必ず留学生やらALT(外人教師)が出てくる。
 まあ、それはそれで良い。

 この問題のお話も、最初は日本の成人式の話をしていたはずだ。
 それが急になぜ二人の生徒の将来の夢という全然関係のない話になるのだ?
 成人式だからとも言えるが、ご丁寧にALTのジョージもいるのにだ。
 しかもこの文章にジョージの出番はない。
 いきなり「早く大人になりたい」とか言い出して(「早く人間になりたい」とかいうのがあったな)
 一人は留学をしたく、一人は老人介護とスポーツ医学をやりたい、と。

 しかも内容も陳腐すぎる。
 このくらいの文章であるなら、日本の成人式についてもう少し語ってもらえたら、あるいは、ジョージもいるのだからアメリカの成人式はどうなのだ、ということを語ってもらえたら、と思うが。

 先の記事で北海道の入試問題を紹介したが、あの内容もこの東京の問題に負けず劣らず陳腐である。
 叔母のニーナが喫茶店開店した。夏に開業して最初は良かったが、冬に客が来なくなって潰れたようだ。
 それはそれで残念なことであるが、そんな人が、コーヒー豆を産地から適正な価格で購入して、その国の産業を健全に発展させたい、とか言ってもどうなるのだ。
 それはコーヒー豆の国際取引のお話、農業大資本のコーヒー豆農家の搾取という大きな話になる。
 そのような話をこの短い文章でできるのか。

 この2題。もし小論文であれば主題の絞り込まれていないという点で大減点をくらいそうな文章であるように思う。
 こんな文章を読まされている中学生を哀れに思うのは私だけであろうか。

 俺たちの高校入試のころ(昭和51年)は、ここまでくだらない文章だったかなあ。
 往事茫茫としてそれははっきりしない。
 しかし2010年ころの問題をみたが、それなりに筋の通った内容だった。
 進化論のさわりであったり、何かの論説であったり、だ。
 最近のように留学生やらALTやらが登場して、くだらない話を飛び飛びにする今の問題とは大違いであった。

註)
往事茫茫 おうじ ぼうぼう
  過去の事柄を思い出そうとしても、記憶が薄れていてはっきりとしない様子のこと。
「往事」は過ぎ去った過去のこと。
「茫茫」はぼんやりとしていてはっきりしない様子。
 白居易


現代英文訓読法 目次 (新渡戸稲造 武士道もここにあります)

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