おはようございます。
今日は電子カルテ、紙カルテの比較を簡単にしたいと思います。
現代、これほどコンピューターが発達したら、パソコンを使ってカルテを作る、つまり電子カルテという発想も自然に生じてくると思います。
故に利点もたくさんあります。
大きな病院であればあるほど、病院で働く多くのスタッフがカルテを見ることができる。
他職種連携も大事であると認識しています。
紙カルテの場合、事務の人が病棟にカルテを見に来たら、検査に行ってしまっていてカルテが見られない、ということも頻繁に生じている。
電子カルテはこの欠点をクリアしています。
また、病院の場合、監査が年に1度はほど入るので、その時に、物品の管理などのことで監査員と話をするのに電子カルテは便利、という話をお聞きしました。
ならば、オーダリングシステムは・・・と皆、考えるようですが、オーダリングシステムを入れる時にかかる必要な費用に2−3割足すと電子カルテが買える、ということで、電子カルテに踏み切る方も少なくないようです。
あと看護記録をつけるのは助かる、というお話はよく聞きます。
コピペでどんどんできてしまう。
あと、薬の履歴、検査の履歴を一覧でパッと見ることができる。
紙カルテは捲らなければならない。
私が見るところ、電子カルテの欠点は、一覧性に乏しいことです。
20ページほどの紙カルテならパラパラとめくり、大要を短時間でつかむことができます。
電子カルテはこれができないようですね。
3月21日の医師の記録 ということでファイルを開く形で見るようです。
3月22日はまた別のファイルをクリックして開かなくてはならない。
あと、看護師の記録はまた別です。どうもやりにく。
というか、どこにあるのか、慣れたら分かるのかもしれませんが、時々行く私にはさっぱり分かりません。
私は近隣の病院で往診をすることがありますが、返事を「プログレッシブ・レポート」なるものに書きます。
看護師さんはいつもこれをプリントアウトしています。
あとでどこにあるか分からなくなる、と言っています。
私はこの病院で電子カルテへのアクセス権がないので、いつもその場にいた看護婦さんのIDで入ってもらい、そこに返事を「プログレッシブ・レポート」に書くことになります。
故に、あとで見る時に、いつ、誰のIDで入ったかわかるとすぐに見られるようですが、この記憶が不明になるとなかなか見つからないようです。
まあ、これも慣れかもしれません。
しかしこの病院は電子カルテを導入して10年くらいになりますがこのような感じで私の返事をいつもプリントアウトしています。
しかし、このような長所、短所比較も極めて牧歌的に思えます。
この超ド級の法律の前ではです。次世代医療基盤法です。
ただ、我々に電子カルテを提供しているだけの業者が勝手にそのデータを売り渡してしまうわけです。NTTとライフデータイニシアティブという会社にですよ。
その会社はその電子カルテのデータを匿名化するというのです。
そこでよそに漏れていかない、という保証がない。
内部告発でもないと分からないでしょう。
また、このようなと匿名加工業者に次から次へといろいろな会社が名乗りを上げている。もちろん外国企業だって多い。
どうなるか、見えている。匿名化するだけで満足する連中ではない。
例えばですよ。
ある国会議員が休暇でも視察でも東南アジアの方に出かけて、遊んで来た。
そのあと、病気をもらってきたので、病院にかかって治療した。
国会議員であっても一般の人であっても決して珍しいことではないことでしょう。
このような情報が電子カルテから筒抜けになるのではないでしょうか。
国会議員だけではありません。
一般人も同じ。上記のようなことで、揺すられることもある。
また、一般の人も10年後に機会を得て、国会議員さんになるかもしれない。
その時に、このような情報が出てくる。
このような情報はあるところにはあるのです。
偶然にあるのではない。その人、その集団がせっせと蓄えているのです。
この個人情報で国会議員を簡単に自分の僕(しもべ)にできる。
揺すってお金を取るどころか、国だって取れる。
我々が考えているより個人情報とは大変なものなのです。
カルテの情報は最後の個人情報と言われ、この業界では垂涎の的です。
そんな狼たちの前に、気前よくポンと一億国民の電子カルテ データを差し出した。
この法律を作った国会議員。
超ド級に狂っているとしか言いようがありません。
漫画 電子カルテのデータよこせ
https://newsapporoporosis.blogspot.com/2019/12/blog-post_29.html
電子カルテ ことわざ2つ。我々のカルテ情報は守られない
https://newsapporoporosis.blogspot.com/2019/12/blog-post_27.html
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2019年12月30日月曜日
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