2018年10月4日木曜日

バベルの塔はなぜ滅んだか 第4章 当時の歴史的背景

第4章 当時の歴史的背景



 旧約聖書ではノアの箱船の話は、創世記の6-9章に現れる。バベルの塔の話は、11章なので、人々の心にはまだ洪水の記憶が鮮明だったのではないだろうか。(もちろん、ノアの大洪水のようなことがあったかどうかは確認しようがないが)

 いろいろなことを考えなくてはいけない。というか、いくつか設定する必要があろう。

 まずノアの洪水が本当にあったのかどうか。
 すごく昔の話である。小生には断言できないが、私なりにこのような天変地異があったのではないかと思っている。
 また、ノアの以前とか、バベルの塔のころ、ひょっとしたら、人類はすごい高い文明を持っていたのかもしれない。その可能性もあるだろう。
 たとえば、今、大規模な核戦争が起こったら、人類のほとんどが死に絶える。しかし、少数の者が生き残ったら、自分らの築いた文明を語り継ぐだろう。しかし、きっとあまりにも散り散りの少数になってうので、今の文明を再現することはできないだろう。「スマホって楽しかったよなあ」とか思っても、かなりインフラや工場がしっかりしていないと、スマホも自動車も飛行機も作り出せないだろう。

 あと、ノアの洪水はなぜ起きたのだろう。
 聖書によれば、神々はノアの洪水の後、「人類を罰するためにこのような洪水を起こして人類を滅亡させたが、二度とこのような洪水を起こさない、と人間たちの前で誓ったという。

 現代に勝るとも劣らない高い文明があったとすると、全地球規模で津波を起こさせるような大量破壊兵器を神々、というか、当時の支配者が持っていたのかもしれない。

 あるいは、偶然に起こった、何万年に一度のような天変地異を支配者が「我々が引き起こした」と言って、土民たちを畏怖せしめたのかもしれない。
 まあ高い文明やすごい兵器を持っていたかどうかは、私には追求する手段を持っていないしここでは深く追求しなくても良いであろう。
 どちらにしても神々は、そのような恐ろしい話をして土民たちを従わせる・・・これも支配者の常套手段であろう。

 さて、彼らは一つの言葉を使っていたというが、それは何語であったのであろうか。
 おそらくそれは当時の状況を考えると、古代ヘブライ語、あるいはシュメール語であったと思われる。
 シュメール人は今の文明の祖を築いたもの。世界史の教科書でちょっとだけ触れられている。ヒッタイトとかヘス族とか呼ばれていて鉄を持っていたと1-2行書かれてあったのを覚えているだろうか。実際に謎の文明である。
 周辺や基礎になるものが何もなく、突然高度な文明がこの辺に出現したのである。この言葉を話していたのかもしれないと小生は考えている。


 バベルの塔を作るために人々はどこから集まったのか。
 バベルの塔は今のイラクのバクダッドの近くのバビロンの周辺にあったと思われている。実際、あの辺には大きな建物の廃墟がたくさんあるのである。 
 さて、どこからバビロンに集まったのであろうか。世界中というが、その当時の世界が地球全体なのか、アジアや南アメリカの果てからも集まったのか、あるいは、バビロン近傍なのかは分からない。とにかく遥か昔の神話時代の話であるから。

 しかし、人間というもの離れたところで暮らして、ある一定の時間、というか百年くらいもも経つとかなり違った言語を話すようになるものである。日本国内の方言をみてもよく分かるであろう。

 集まった人は、「母国語」というかそのようなものを持っていて、かつ、当時の共通語である古代ヘブライ語とかシュメール語を話していたのである。
 神々はその共通語を乱したのであろう。そう考えるとすっきりとするだろう。

 この章をまとめる。
 とにかく遥か遠い昔の神話時代の話。
 当時の文明のレベルがいかほどか、とも分からない。ひょっとしたら、今よりもはるかに高い文明を持っていたかもしれない。
 旧約聖書の話は、この世の誕生、ビッグバンから地球の創生をへて、そして紀元前3000年ころまでのお話。きっと人類も何度か勃興したり滅んだりしているのかもしれない。
 だからバビルの塔の建設のためにどこから人々が集まったのかも判然としない。アジア、南アメリカまで含めた世界全土か、イラクの周辺だけなのか。 しかし、きっと人々は、自分の母国語のほかに共通語を用いて、他の種族、民族とコミュニケーションをとっていたのであろうと推測する。
 そして、神々、というか、当時の支配者は、バベルの塔の建設を中断させるため、人々を散り散りにするために、その共通語を乱したのであろう。

 では次の章では当時のヒトの寿命について語ろう。



目次
序章  バベルの塔で何が起こったのか?  ・・・人間の言葉と神々の恐れること 

第1章 神とは?https://newsapporoporosis.blogspot.com/2018/10/blog-post_1.html

第2章 神は何を恐れたのか?

第3章 神々が恐れたもの・・・それは言葉

第4章 当時の歴史的背景

第5章 当時の寿命

第6章 神々はどのようにして人々の言葉を乱したのか

第7章 例えば、現代の日本でも起こっているかもしれない、いや、確実に起こっているバベルの塔

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