2020年5月22日金曜日

武士道 第4章 第35講(改定)

原文
CHAPTER IV
COURAGE, THE SPIRIT OF DARING AND BEARING

1) COURAGE was scarcely deemed worthy to be counted among virtues, unless it was exercised in the cause of Righteousness. 

2) In his Analects Confucius defines Courage by explaining, as is often his wont, what its negative is.  ”Perceiving what is right," he says, "and doing it not, argues lack of courage." 

3) Put this epigram into a positive statement, and it runs, "Courage is doing what is right." 

4) To run all kinds of hazards, to jeopard one's self, to rush into the jaws of death--these are too often identified with Valour, and in the profession of arms such rashness of conduct--what Shakespeare calls "valour misbegot"--is unjustly applauded; but not so in the Precepts of Knighthood. 

5) Death for a cause unworthy of dying for, was called a "dog's death.”

6) ”To rush into the thick of battle and to be slain in it," says a Prince of Mito, "is easy enough, and the merest churl is equal to the task; but," he continues, "it is true courage to live when it is right to live, and to die only when it is right to die"--and yet the prince had not even heard of the name of Plato, who defines courage as "the knowledge of things that a man should fear and that he should not fear." 

7) A distinction which is made in the West between moral and physical courage has long been recognised among us. 


8) What samurai youth has not heard of "Great Valour" and the "Valour of a Villain?”

現代英文訓読法で


第4章 勇・敢為堅忍の精神

daring /déərɪŋ/
形容詞more ~; most ~
1 〈人行動が〉大胆な, 向こう見ずな, 勇敢な(bold)
daring daylight robbery
大胆な白昼の強盗.
2 〈考えなどが〉思いきった, 斬新な; 衝撃的な(shocking); 〈服装が〉セクシーな
▸ a daring plan
斬新な計画.
名詞
U大胆(), 大胆不敵, 勇敢()
▸ I admire his daring and ability to speak out.
率直に意見を言う彼の勇気と能力には感心する.

bear1 /beər/ (!bareと同音)
〖語源は「重みに耐えて運ぶ」〗
動詞~s /-z/ ; bore /bɔːr/ ; borne /bɔːrn/ , born /bɔːrn/ ; ~ing(↓他動詞8語法)
他動詞
1 〖しばしばcanを伴って〗 (!通例進行形にしない; →hate類義)
a. (勇敢に)〈難事〉を受け入れて対処する, …に耐える (!(1)⦅コーパス⦆否定的文脈や困難さを暗示する文脈で用いられる. (2)can't bearは日常英語では代わりにcan't standを用いることが多い↓類義)
▸ He couldn't bear the thought of retiring.
彼は引退[退職]なんて受け入れがたかった
▸ The sorrow was more than he could bear.
悲しみは彼が耐えられる限度を超えていた (!than節中は否定的文脈に相当)
▸ Well, just grin and bear it.
まあ, とにかく笑顔で耐えるんだ.
b. ⦅話⦆〖通例否定的文脈疑問文で〗〈不快な事人物〉に耐える, …を我慢する; 〖bear to do/doing〗…することに耐える (!⦅コーパス⦆to doの方が圧倒的に普通) ; 〖~ A to do/A [A's] doing〗Aが…することに耐える (!A'sを用いるのは⦅かたく⦆)
▸ I can't bearseeing him so ill.
彼が病気に苦しむのを見るのは耐えられない
▸ How can you bear (him) to live like that?
どうやったら(彼の)そんな暮らし方を受け入れることができるんだ
▸ He can't bearbeing [to be] pitied.
彼は人から哀れみを受けるのは我慢ならない
▸ I can't bear you [your] leading an idle life any more.
きみがこれ以上無為な生活を送るのには我慢がならない
▸ Does he find the spotlight hard to bear?
彼は世間の注目を浴びることを耐えがたいと思っているのか
▸ They may never be able to bear children.
彼らは子供たちに我慢できないかも知れない (!╳may never canとできないのでbe able toを用いている) .


1
私の訳:勇気は義によって発動されるのでなければ、徳行の中に数えられる価値はない。

deem /diːm/
動詞~s /-z/ ; ~ed /-d/ ; ~ing
他動詞
⦅かたく⦆ (!進行形にしない) 〖~ A (to be [as]) C〗A〈事物人〉をCと考える, 見なす(consider), 判断する (!Cは形容詞名詞) ; 〖~ (that)節〗…であると考える, 思う
▸ Our project was deemed a great success
我々の計画は大成功と見なされた
▸ He deems it necessary to do so.≒He deems (that) it is necessary …
彼はそうすることが必要だと考えている.
dèem híghly [líghtly] of A
Aを尊敬[軽視]する.



worthy /wə́ːrði/ (!-or-は /əːr/ ; -th-は /ð/ )
→worth
形容詞-thier; -thiest/more ~; most ~
1 〖be worthy of A〗〈人物事が〉Aに値する, ふさわしい (!Aは名詞動名) ; «…するに» 値する «to do»
▸ This question is worthy of study [being studied].
この問題は研究の価値がある(≒This question is worth studying.)
be worthy of attention [consideration]
注目[考慮]に値する
▸ The player is worthy to receive our praise.
その選手は称賛を受けるにふさわしい.

exercise /éksərsàɪz/ (!ex-は /eks/ ; 強勢は第1音節)
〖語源は俗説で「家畜を外へ追い出して動かす」〗
2 ⦅かたく⦆〈人が〉〈精神力など〉を働かせる, 用いる; 〈権利など〉を行使する; 〈職務など〉を遂行する
exercise care [intelligence]
注意力[知力]を用いる
exercise one's rights to vote
投票する権利を行使する.
3 ⦅かたく⦆ «…に» 〈影響など〉を与える, 及ぼす «over, on»
exercise control over the work
仕事を統制する.

矢内原忠雄訳: 1) 勇気は、義のために行なわれるのでなければ、徳の中に数えられるにほとんど値しない。


2
私の訳:論語の中で孔子はよく彼が用いるように逆説的な言い方で説明する事によって「勇」を定義している。すなわち、「義を見てなさざるは勇なきなり」(直訳:何が正しいか分かっていて、そして、それをしないことは勇気の不足を立証するになる、と孔子は言う。

解釈上の苦労:as is often his wont, what its negative is は訳しにくい所である

wont /wɔːnt, woʊnt/
形容詞
⦅かたくやや古⦆〖be ~ to do〗…するのを常とする, …し慣れた(accustomed)
▸ Nick ignored her as he was wont to do.
ニックはいつものように彼女を無視した.
名詞
U⦅かたくやや古⦆〖しばしばone's ~〗習慣; 風習, しきたり
▸ as is one's wont
いつものように.

perceive /pərsíːv/
〖per(完璧に)ceive(つかむ)〗
perception
動詞~s /-z/ ; ~d /-d/ ; -ceiving
他動詞⦅書⦆ (!進行形にしない; 不定詞を伴う場合は通例受け身で)
1 〈人が〉(特に視覚により)〈人物事〉を理解する, 知覚する; …であると解釈する
▸ I get angry when people perceive me as greedy and lazy.
貪欲で怠け者だと見なされると私は腹が立つ.
2 ⦅かたく⦆〖~ that節/A (to be) C〗(主に視覚により)…であると[AがCであると]気づく, 感づく
▸ We perceive that you are making certain arrangements.
あなたがいくらか準備をしていることはわかっている
▸ Bob was perceived to be in charge of the project.
ボブはその計画の責任者であると思われていた.

argue /ɑ́ːrɡjuː/ (!-gueは /ɡjuː/ )
〖語源は「明らかにする, 証明する」〗
argument
動詞~s /-z/ ; ~d /-d/ ; arguing
他動詞
3 ⦅かたく⦆〈物事などが〉…を立証する; 〖~ (that)節〗…ということを立証する
▸ This tradition argues that education is necessary for all of us.
この伝統は教育が万民に必要であることを示している.

矢内原忠雄訳:2) 孔子は『論語』において、その常用の論法に従い消極的に勇の定義を下して、「義を見てなさざるは勇なきなり」と説いた。



3
私の訳:この格言を肯定的に言い換えると「勇気とは正しいことをすることである」となる。

epigram /épɪɡræ̀m/
名詞C
1 (機知に富む)警句; 警句的表現.
2 (警句的な)短い風刺詩.

positive /pɑ́(ː)zətɪv|pɔ́z-/
〖posit(肯定)ive(的な)〗
4 〈反応批評が〉 «…について» 肯定的な, 好意的な «about» (↔negative)
▸ get a lot of positive feedback [response]
非常に好感触である.

statement /stéɪtmənt/
〖state(述べる)ment(こと); 〗
→state
名詞複~s /-ts/
1 C «…に関する/…という» 声明(), ステートメント; 陳述, 申し立て, 供述; 発言 «about, on/that節»
make [issue, release] a public [joint] statement to the press
マスコミに公式[共同]声明を出す
▸ one's statement that the decision is wrong
その決定は間違っているとの発言
▸ a sworn statement
宣誓陳述(書)
▸ make a false statement
虚偽の供述をする
▸ get [take] a statement from witnesses
目撃者から供述をとる.
2 C〘商〙(会社などの)事業報告書, 明細書; 財政一覧表.
3 C⦅英⦆(教育機関による)児童への特別教育の必要性の認定.
4 U⦅かたく⦆陳述の仕方, 述べること.
5 C〘楽〙(主題の)提示.

矢内原忠雄訳: 3) この格言を積極的に言い直せば、「勇とは義(ただ)しき事をなすことなり」である。

4
私の訳:あらゆる種類の危険を冒し、生命を賭して死地に臨むこと一これはしばしば勇猛と同一視され、武器をもつことを職業とする者にあっては、そのような向う見ずの行為が不当に賞讃されている。シェイクスピア(註1)はそれを「勇猛の私生児」と名づけた。しかし、武士道の教えるところはこれと異なる。

leopard /lépərd/ (!-eo-は /e/ )
名詞
C〘動〙ヒョウ
▸ a leopard print dress
ヒョウ柄のワンピース
▸ A leopard can't [doesn't] change its spots.
⦅ことわざ⦆ヒョウは自分の斑点を変えることができない; 「三つ子の魂百まで」 (!しばしば非難して) 〘聖書より〙.

jaw /dʒɔː/
〖語源は(古)フランス語「joue(頰)」〗
名詞複~s /-z/
1 Cあご, (特に)下あご (!あごの先端部分はchin; →head)
▸ the lower [upper] jaw
下[上]あご
4 ⦅文⦆〖the ~s〗瀬戸際, 崖っぷち(の状況)
▸ in [out of] the jaws of death
瀕死の状態に陥って[を脱して]
▸ escape the jaws of danger
危うく危険を免れる.

run /rʌn/
他動詞1の用法は19世紀から〗
runner, 名形副running
12 〈危険〉を冒す(→run the [a] risk); 〖通例be ~ning〗〈人が〉(病気で)〈熱〉を出す
run a fever [temperature]
熱を出す.

hazard /hǽzərd/ (!強勢は第1音節)
〖原義は「(偶然性の強い)さいころ賭博」〗
名詞複~s /-dz/
1 C «…に対する» 危険要素[要因] «to, for»
▸ Smoking poses a health hazard [hazard to your health].
喫煙は健康を害する
▸ a fire hazard
火事の原因になりうるもの
▸ common hazards of childbirth
出産に伴うよくある危険
▸ an occupational hazard
仕事上の危険.
2 U偶然, .
3 Cハザード〘さいころ賭博の一種〙.
4 C〘ゴルフ〙ハザード〘コース上の池, バンカーなどの障害〙.

identify /aɪdéntəfàɪ/
→identity
動詞-fies /-z/ ; -fied /-d/ ; ~ing
他動詞
1 〈人が〉(同一人[物]であると)〈人物〉を確認する, …の身元を確認する, …を同定する; 〖~ A as C〗AがCであるとわかる
identify the man
その男の身元を確認する
▸ Mary was able to identify the paintings as being hers.
メリーはその絵が自分のものであることがわかった.
2 〈問題物事の本質など〉を特定する, 明確にする; 〖~ wh節〗…か特定する
identify who stabbed the policeman
警官を刺した人物を特定する.
3 〖identify A with B〗AをBと同一視する[関連づけて考える]
▸ Customers identify a company with its employees.
顧客は会社と従業員を同一視する.
4 〖be -fied/~ oneself〗 «…と» 関係する, 共鳴する «with»
▸ He became identified with the motorcycle gang.
彼はその暴走族に加わるようになった.
5 〘生物〙〈動植物の種属〉を決定[同定]する.
自動詞
〈人が〉 «…に» 共鳴[共感]する, «…と» 一体感を持つ «with»
▸ She identified with the character in the film.
彼女は映画の登場人物に共感を覚えた.

rash1 /ræʃ/
〖語源は「迅速な」〗
形容詞
〈人言動などが〉向こう見ずな, 思慮に欠ける, 軽率な
▸ make a rash decision
早まった決定をする
▸ It was rash of you to ignore his offer.≒You were rash to ignore his offer.
彼の申し出を無視するとは君も軽率だった.

mìsbegótten /⦅強勢移動⦆/
形容詞⦅やや古⦆〖名詞の前で〗
1 望み薄の〈計画考えなど〉.
2 できそこないの〈人やつ〉.
3 ⦅文⦆庶出の, 私生児の.



矢内原忠雄訳: 4) あらゆる種類の危険を冒し、一命を殆くし、死の顎に飛びこむーーこれらはしばしば勇気と同一視せられ、しかして武器をとる職業においてはかかる猪突的行為ーーシェイクスピアが呼んで「勇気の私生児」と言えるものーーが、不当に喝采せられた。


5
私の訳:死ぬにあたり価値のない理由で死ぬことは「犬死」と呼ばれた。

形容詞・副詞を修飾する副詞的用法

We are all anxious to know the truth.
(我々はみな真相を知りたいと思っている)

This river is dangerous to swim in.
(この川は泳ぐには危険である)

You are old enough to know better.
(君はもう分別のついて良い年頃だ)

This problem is so difficult for me to solve.
(この問題は私には難しすぎて解けない)

unworthy /ʌ̀nwə́ːrði/
形容詞-thier; -thiest⦅かたく⦆
1 〖be ~〗
a. «…の» 価値がない «of» , «…に/…するに» 値しない «of/to do»
▸ be unworthy of respect
尊敬に値しない.
b. 〈行為などが〉【人地位などに】ふさわしくない, 不相応な «of»
▸ conduct unworthy of a teacher
教員にあるまじき行為.
2 〖通例名詞の前で〗恥ずべき, 不名誉な, 卑劣な.
3 無価値の.

矢内原忠雄訳: 5) しかしながら武士道にありてはしからず、死に値せざる事のために死するは、「犬死」と賎しめられた。


6
私の訳:「戦闘の最中に駆け込むこと、そして、その中で討ち死にすることは・・」と水戸の義公は言う。「十分に易しいことだ。つまらない輩でさえその任務を遂げ得る。しかし・・」と彼は言葉を続ける。「真の勇気とは生きることが正しい時に生きること、また、死ぬことが正しい時のみに死ぬことである」と。--- しかしながら、この時、水戸の義公はプラトンの名前を聞いたことがなかった。プラトンは勇気というものを、人が恐るべきところの事、そして、人が恐るべきではないところの事を認識すること、定義したのである。

thick /θɪk/
〖「分厚い」>「濃い」〗
thicken, thickness
形容詞~er; ~est
1
a. 〈物が〉(分)厚い, 厚みのある(↔thin 1)
thick glasses
分厚いめがね

名詞U〖通例the ~〗
1 一番厚い[太い, 濃い]部分.
2 (活動の)最中, 最も激しい所; (群衆森などの)最も密集した所
▸ Emily is always in the thick of things.
エミリはいつも何かに没頭している.
through thìck and thín
どんなことがあっても, どんな時も
▸ We stick together through thick and thin.
何があっても私たちのきずなは固く結ばれている.

slain /sleɪn/
動詞
slayの過去分詞.
slay /sleɪ/
動詞~s; slew /sluː/ ; slain /sleɪn/ ; ~ing
他動詞
1 ⦅文遠回しに⦆〈人〉を殺害[虐殺]する(→kill類義)
▸ Real Estate Tycoon Found Slain
不動産王, 死体で発見 (!新聞の見出しで, foundの前のbe動詞が省略されている) .
2 ⦅米くだけて⦆〈人〉をひどく楽しませる; …を悩殺する; (おかしさで)…を圧倒する.

churl /tʃəːrl/
名詞
C⦅古⦆不作法な人.

mere1 /mɪər/
〖語源は「純粋の」〗
merely
形容詞比較なし
(!意味を強めるのにthe merest /mɪ́ərəst/ を用いることがある) 〖名詞の前で〗ほんの, 単なる; 単に[まったく]…にすぎない(only)
▸ Tim lost the election by a mere 200 votes.
ティムはたった200票の差で選挙に負けた (!数を伴う複数形名詞が続くがaを用いる; →a 15)
▸ Kate is a mere child.
ケイトはほんの子供にすぎない(≒Kate is merely [only] a child.)
▸ The mere sight of the tiger made him faint.
そのトラを見ただけで彼は気絶した
▸ The mere fact that everybody is alive is a miracle.
全員が生きているというだけで奇跡だ
▸ My sister found it by the merest chance.
本当にまったくの偶然で妹はそれを見つけた.

equal /íːkw(ə)l/ (!e-は /iː/ ; 強勢は第1音節)
〖原義は「平らな」〗
equality, equally
形容詞more ~; most ~
1 (比較なし)(大きさ価値数量などが) «…と/…の点で» 等しい, 同じで «to/in»
▸ a weight roughly equal to ten percent of your body weight
体重の10パーセントとほぼ同じ重さ
▸ These two lines are of equal length [equal in length].
これら2本の線は長さが等しい
▸ an equal number of problems and benefits
同じ数の問題と利点.
2 平等な, 対等の; 均等な, 一様な
equal rights for women
女性の(男性と)同等の権利, 男女同権
▸ Men and women are equal.
男女は対等である
▸ create a more equal society
より平等な社会を築く.
3 ⦅かたく⦆〖be ~〗〈人が〉 «…の» 能力[力量]がある «to»
▸ You are equal to the task [challenge].
君ならその仕事[試練]に耐えられる.
4 «…と» 互角な, «…に» 匹敵する «to»
▸ Our cars are equal to any Japanese model.
我々の車は日本のモデルにひけをとらない.

prince /prɪns/
〖語源は「第1位(prime)を占める人」〗
名詞複~s /-ɪz/ C
1 〖肩書き; しばしばP-〗王子, 皇子, 親王
▸ the prince royal
第1王子, 皇太子
▸ a prince of the blood royal
王子, 親王
▸ the Prince of Wales
プリンスオブウェールズ〘英国皇太子の称号〙.
2 〖肩書き; しばしばP-〗(公国の)君主,
▸ the Prince of Monaco
モナコ公.
3 ⦅文/おどけて⦆〖a /the ~〗【ある分野での】第一人者, 大御所, 大家 «of, among»
the prince of classical music
クラシック音楽界の大物
a prince of [among] thieves
泥棒の親玉.
4 (英国以外の国の)貴族の称号; …公(→duke関連).

task /tæsk|tɑːsk/
〖語源は「税金(tax)の代わりに課せられた仕事」〗
名詞複~s /-s/
C(やるべき)仕事, 任務, 課業, 作業 (!通例困難な仕事をさす; →work名詞3類義)
▸ the task of gathering data [raising a child]
データ収集の作業[子育ての務め]
perform [undertake] a task
任務を遂行する[仕事を引き受ける]
▸ face a daunting [difficult] task
骨の折れる[困難な]課題に直面する
▸ It is no [not an] easy task.
容易なことではない, 骨の折れることだ.
tàke A to tásk
«…のことで» A〈人〉をとがめる, 𠮟る, 非難する «for, about, over» .

knowledge /nɑ́(ː)lɪdʒ|nɔ́l-/ (!(know-は /nɑ(ː)|nɔ/ ; →knife語源))
→know
名詞U
2 〖しばしばthe/one's ~〗 «…ということを/…について» 知る[知っている]こと,認識, 理解 «that節/of [about] (wh節)»
▸ We must live with the knowledge that all living creatures are mortal.
我々はすべての生き物は死を免れないということを知った上で生きてゆかねばならない
▸ I left town, secure [safe] in the knowledge that I had a job to return to.
⦅主に書⦆私は戻るべき仕事があるとわかって安心して町を出た (!しばしば(feel) secure [safe, happy]などの安心満足を表す表現と共に)
▸ Mary denied any [all] knowledge of [about] the accident.
メリーは事故のことは何も知らないと言った
in (the) full knowledge of [that]
…を[…ということを]すべて知った上で.



矢内原忠雄訳: 6) プラトンは勇気を定義して、「恐るべきものと恐るべからざるものとを識別することなり」と言ったが、プラトンの名を聞いたことさえなかった水戸の義公も、「戦場に駆け入りて討死するはいとやすき業(わざ)にていかなる無下(むげ)の者にてもなしえらるべし。生くべき時は生き死すべき時にのみ死するを真の勇とはいうなり」と言っている。


7
私の訳:西洋で形成されている道徳的勇気と肉体的勇気の区別は、私たち日本人にあっても昔から広く認められてきたのである。

矢内原忠雄訳: 7) 西洋において道徳的勇気と肉体的勇気との間に立てられた区別は、我が国民の間にありても久しき前から認められていた。


8
私の訳:サムライの若者で「大義の勇」と「匹夫の勇」の区別を教わらなかった者があろうか。


矢内原忠雄訳: 8) いやしくも武士の少年にして、「大勇」と「四夫の勇」とについて聞かざりし者があろうか。



現代英文訓読法 目次 (新渡戸稲造 武士道もここにあります)


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