2020年5月13日水曜日

武士道 第3章 第29講



原文で
CHAPTER III
RECTITUDE OR JUSTICE

29講
1) HERE we discern the most cogent precept in the code of the samurai. 

2) Nothing is more loathsome to him than underhand dealings and crooked undertakings. 

3) The conception of Rectitude may be erroneous--it may be narrow. 

4) A well-known bushi defines it as a power of resolution:--"Rectitude is the power of deciding upon a certain course of conduct in accordance with reason, without wavering,--to die when it is right to die, to strike when to strike is right." 

5) Another speaks of it in the following terms: "Rectitude is the bone that gives firmness and stature.  As without bones the head cannot rest on the top of the spine, nor hands move nor feet stand, so without rectitude neither talent nor learning can make of a human frame a samurai.  With it the lack of accomplishments is as nothing." 

6) Mencius calls Benevolence man's mind, and Rectitude or Righteousness his path. 

"How lamentable," he exclaims, "is it to neglect the path and not pursue it, to lose the mind and not know to seek it again! 

When men's fowls and dogs are lost, they know to seek for them again, but they lose their mind and do not know to seek for it." 

7) Have we not here "as in a glass darkly" a parable propounded three hundred years later in another clime and by a greater Teacher, Who called Himself the Way of righteousness, through whom the lost could be found? 


8) But I stray from my point. Righteousness, according to Mencius, is a straight and narrow path which a man ought to take to regain the lost paradise.

現代英文訓読法で
義、または正義

rectitude /réktɪtjùːd/
名詞U⦅かたく⦆
1 誠実さ, 正直さ, 実直さ, 清廉さ.
2 正確さ.

justice /dʒʌ́stɪs/
→just
名詞複~s /-ɪz/
1 U正義; 公正, 公平(↔injustice)
obstruct justice
正義を妨げる
▸ a sense of justice
正義感
▸ fight in the cause of justice
正義のために戦う
▸ treat a person with justice
人を公正[公平]に扱う
▸ to do him justice≒in justice to him
彼を公平に評すれば.
2 U裁判, 裁き; 司法
▸ a court of justice
法廷, 裁判所
▸ the Department of Justice
⦅米⦆司法省
▸ a miscarriage of justice
誤審.



1
私の訳:ここで私たちは、侍の規範の中でもっとも厳しい教えを学ぶことにしよう。

discern /dɪsə́ːrn, -zə́ːrn/
動詞~s /-z/ ; ~ed /-d/ ; ~ing
他動詞⦅かたく⦆ (!進行形にしない)
1 (よく考えた[調べた]後で)…に気づく, …を理解する;〖~ that節/wh節〗…ということ[…か]に気づく[がわかる]
▸ I discerned in him none of the vices.
彼には何も悪いところは認められなかった
▸ There is no way to discern which candidate has more stamina.
どちらの候補者がスタミナがあるのか見極める方法がない.
2 (目や耳で)…をとらえる, 認める (!主に知覚しにくいものについていう)
discern a human figure in the shadows
暗闇に人の姿を見つける.
3 …を見分ける, 区別する;〖~ A from B〗〈人が〉AとBの違いを識別する, 見分ける(distinguish, tell)
▸ Children can't discern fiction from reality.
子供はフィクションと現実を見分けることができない.
自動詞
«…を» 識別する, 見分ける «between» .

cogent /kóʊdʒ(ə)nt/
形容詞
⦅かたく⦆〖通例名詞の前で〗説得力のある〈論拠理由など〉; 当を得た〈質問など〉; 強制力のある.

precept /príːsept/
名詞C⦅かたく⦆
1 〖しばしば~s〗(判断行動などの拠(よ)り所となる)原理, 原則; 指針; 格言.
2 〖通例~s〗(宗教的道徳的な)教え; 教義
▸ the ten precepts
十戒.
3 〘法〙令状; ⦅英⦆納税支払命令書.
4 (技術的操作の)指示.

矢内原忠雄訳: 1) 義は武士の掟(おきて)中最も厳格なる教訓である。


2
私の訳:サムライにとって裏取引や不正な行いほど忌々しいものはない。

loathsome /lóʊðs(ə)m/
形容詞
⦅かたく⦆忌々しい, 不愉快極まる, 嫌気のさす.

ùnderhánd /⦅強勢移動⦆/
形容詞
⦅主に英否定的に⦆不正な, 卑劣な; 秘密の(⦅主に米⦆underhanded).
副詞比較なし
⦅米⦆〘スポーツ〙下手投げで, アンダースローの(⦅英⦆underarm)(↔overhand).

crooked /krʊ́kɪd/
形容詞
1 〈本来まっすぐなものが〉曲がった, 湾曲した; 〈笑顔などが〉ゆがんだ, 左右非対称の.
2 ⦅くだけて⦆〈人などが〉不正な, いんちきの, 詐欺の.
3 〈人が〉腰[背]の曲がった.
4 ⦅豪ニュージーくだけて⦆=crook形容詞1.

undertaking /ʌ̀ndərtéɪkɪŋ, 3では -́--̀-/
→undertake
名詞複~s /-z/
1 C〖通例単数形で〗(大変な)事業, 企て, 仕事; 引き受けたこと; U(仕事などの)引き受け, 着手.
2 C⦅かたく⦆ «…する/…という» 約束, 保証 «to do/that節»
▸ give an undertaking not to reveal any details
詳細を一切明かさないと約束をする.
3 U葬儀(取り扱い).

矢内原忠雄訳: 2) 武士にとりて卑劣なる行動、曲りたる振舞いほど忌むべきものはない。


3
私の訳:義の観念は誤っているかも知れない。それは狭隘かもしれない。

rectitude /réktɪtjùːd/
名詞U⦅かたく⦆
1 誠実さ, 正直さ, 実直さ, 清廉さ.
2 正確さ.

矢内原忠雄訳: 3) 義の観念は誤謬であるかも知れない ---- 狭陸であるかも知れない。



4
私の訳:ある高名な武士[林子平(註)〕は義を力強い決断と定義している。即ち、義とは理に則って躊躇することなしに行為のあるやり方ーーーつまり死ぬべき場にて死ぬこと、討つべき場にて討つことーーーを決断する力である。(原文 “  ”内 →「勇は義の相手にて裁断の事也。道理に任せて決定して猶予せざる心をいふ也。死すべき場にて死し、討つべき場にて討つ事也」

accordance /əkɔ́ːrd(ə)ns/
→accord
名詞
U⦅かたく⦆【規則指示などとの】一致, 合致 «with» (!主に次の成句で) .
in accórdance with A
Aに従って, 一致して
▸ act in accordance with the law
法に則って行動する.


waver /wéɪvər/
〖wave(揺れる)er(反復)〗
動詞~s /-z/ ; ~ed /-d/ ; ~ing /-v(ə)rɪŋ/
自動詞
1 〈人が〉【信頼などの点で/決心などから】心が揺れる «in/from» ; 〈決心集中力が〉弱まる, くじける; 〈軍隊などが〉浮き足立つ
▸ He did not waver from his belief.
彼は自分の信念を曲げなかった.
2 〈人が〉 «あれかこれかと/…について» 迷う «between/on, over»
▸ We wavered between Bill and Bob for the position.
私たちはその役職にビルかボブのどちらを就けるかで迷った
wavering voters
浮動票層.
3 〈物が〉揺れる; 〈声が〉震える; 〈光影が〉揺れる(ように動く), ちらつく.
名詞
Cためらい; 動揺; 揺れ.

conduct /kəndʌ́kt/ (!動詞名詞で発音強勢が異なるので注意)
〖con(共に)duct(導く)〗
conductor
動詞~s /-ts/ ; ~ed /-ɪd/ ; ~ing
他動詞
1 〈調査実験運動など〉を行う, 進める, 管理[運営]する(carry out); 〈事業など〉を経営する (!しばしば受け身で)
▸ The interview was conducted yesterday.
面接は昨日行われた
conduct a campaign to increase efficiency
効率アップの取り組みを進める.
2 〈楽団演奏会曲など〉を指揮する
conduct a symphony orchestra
交響楽団の指揮をする.
3
a. ⦅かたく⦆〖~ oneself+副詞身を処する, ふるまう(behave) (!副詞は様態の表現)
Conduct yourself like a lady.
貴婦人らしくふるまいなさい.
b. 〈生活など〉を送る.
4 〘物理〙〈物質が〉〈熱電気など〉を伝導する(↔insulate) (!進行形にしない)
conduct electricity well
電気をよく伝える.

矢内原忠雄訳: 4) 或る著名の武士(林子平)は これを定義して決断力となした、日く、「義は勇の相手にて裁断の心なり。道理に任せて決心して猶予せざる心をいうなり。死すべき場合に死し、討つべき揚合に討つことなり」と。


5
私の訳:もう一人の武士(真木和泉守(註)]は次のような言葉で義について述べている。
「義とはしっかりとした骨格を体に与えるところの骨のようなものである。骨がなくては頭は脊椎のてっぺんに置かれないし、手も動かせず、足も立たない。それと同様に義がなくては才能も学識も一人の人間を侍に仕立てあげることはできない。(一方)義があれば、教養や才能が不足していても大したことはない。」
原文 “  ” 内。「何傷録」には以下のように書かれている。「士の重んずるにとは節義なり。節義はたとへていはば人の体に骨ある如し。骨なければ首も正しく上に在ることを得ず。手も物を取ることを得ず。足も立つことを得ず。されば人は才能ありても学問ありても、節義なければ世に立つことを得ず。節義あれば不骨不調法にても士たるだけのことには事かかぬなり」と。

註 真木和泉守(1813-1864) 名は保臣。筑後久留米水天宮の祠官であったが江戸、水戸に遊
学し、特に会沢正志斎の影響を受ける。文久2年脱護上活して尊属運動に入る。文久3年8月18日の政変で京都を追われ、元治元年の禁門の変で長州藩藩士とともに戦って敗れ、天王山で自刃。引用は「何傷録」より(真木和泉守遺文所収)。

frame /freɪm/
〖語源は「(役立つように)木材を準備する」〗
名詞複~s /-z/
1 C(窓ドアなどの); (絵の)額縁
▸ lean against the door frame
ドア枠にもたれかかる
▸ a painting in a wooden frame
木の額に入った絵.
2 C(家(具)自動車などの)骨組み, 鉄骨, 枠組み, フレーム
▸ a bed frame
ベッド台〘mattressを除いたベッドの骨組み〙
▸ the frame of the plane
飛行機の骨組み.
3 C(人動物の)骨格, 体格;
▸ tiny clothes to fit her frame
彼女の体格に合ったごく小さい服
▸ have a small [thin, slender, large] frame
小柄な[やせた, すらりとした, 大柄な]体格をしている.
4 C〖通例~s〗(めがねの)フレーム[].
5 〖単数形で〗中心[基礎]概念, 理念, 背景(↓a frame of reference).
6 CU(映画漫画などの)コマ; 画面
▸ enter (the) frame
画面に映る; 登場する
frame by frame
1コマ1コマ.
7 C(ガラスビニール張りの)小型温室[温床](cold frame).
8 C(ボウリングスヌーカーの)フレーム〘複数のframeでgameを構成する〙; ⦅米くだけて⦆(野球の)回, イニング(inning).
9 C〘コンピュ〙フレーム〘画面上の分割箇所〙.
10 UC(物事の)枠組み, 制約; 環境, 場; 背景
▸ a time frame
時間的制約; 期限.
11 C(社会などの)構造, 体制, 機構.
a fràme of mínd
〖通例修飾語句を伴って〗…な精神状態[気分]
▸ in a shattered frame of mind
絶望的な気分で.
a fràme of réference
判断[行動]基準(となる思想体系), 価値観; 〘数〙座標系.
in [out of] the fráme
«…に» 注目されて[されていない]; 参加して[していない] «for» .
動詞~s /-z/ ; ~d /-d/ ; framing
他動詞
1 〖通例be ~d〗〈物などが〉縁取られる, 枠にはめられる; 〈絵写真が〉額に入れられる
▸ a landscape framed in the window
窓によって切り取られた風景
▸ a framed picture of her late husband
彼女の亡夫の額入り写真〘欧米では家族の写真を家に飾るのが一般的〙.
2 ⦅くだけて⦆〖通例be ~d〗〈人が〉【犯罪の】ぬれぎぬを着せられる, はめられる(up) «for» ; 〈試合で〉八百長が仕組まれる(up)
▸ Kerry was framed for a crime that didn't occur.
ケリーはありもしない犯罪の罪を着せられた.
3 ⦅書⦆〈計画理論など〉を構築する, 考え出す, 組み立てる(put together); 〈人物など〉 «…に合うように/…するように» 作る «for/to do»
frame one's life
自分の生活設計をする.
4 (特定の文体形式などで)〈事〉を表現する, 言い表す(express).

nothing /nʌ́θɪŋ/ (!文の中では一般に強勢が置かれる; 特に主語の場合その傾向が強い)
〖no(ない)thing(もの)〗

term /təːrm/
〖原義は8〗
terminal
名詞複~s /-z/
1 C専門用語, 術語; (ある種の)言葉; 〖しばしば~s〗言い方, 言葉遣い; 〖a ~ of A〗Aを表す言葉
technical [legal, scientific] terms
専門[法律, 科学]用語
terms that everybody can understand
みんなにわかる言い方(→in layman's terms)
▸ in strong terms
きつい口調で
a term of abuse [affection]
悪口[愛情表現]
▸ in no uncertain terms
(通例怒って)きっぱりと.

fírmness
名詞
Uかたさ; 強硬な[きっぱりとした]態度; しっかりしていること.

stature /stǽtʃər/
名詞UC⦅ややかたく⦆
1 名声, 偉大さ; 重要度; (評価される)水準
▸ a person of significant stature
重要人物
▸ grow [gain] in stature
名声を得る, 高い評価を得る.
2 身長, 背丈(height)
▸ a person of short [small] stature
小柄な人.

accomplishment /əkɑ́(ː)mplɪʃmənt|əkʌ́m-, əkɔ́m-/
→accomplish
名詞複~s /-ts/
1 U⦅かたく⦆達成, 完遂, 完了
▸ a sense of accomplishment
達成感.
2 C業績, 成果, 成し遂げられたこと
▸ one's greatest [major] accomplishment
最大の[主要な]業績.
3 C⦅かたく⦆〖しばしば~s〗特技, すぐれた才能; 教養, たしなみ; U «…における» 技術, 腕前 «in»
▸ a man of many accomplishments
多芸の持ち主.

矢内原忠雄訳: 5) また或る者(真木和泉)は次のごとく述べている、「節義は例えていわば人の体に骨あるがごとし。骨なければ首も正しく上にあることを得ず、手も動くを得ず、足も立つを得ず。されば人は才能ありとても、学間ありとても、節義なければ世に立つことを得ず。節義あれば、不骨不調法にても、士たるだけのこと欠かぬなり」と。


6
私の訳:孟子は仁を人の心であると呼び、義を人の道と呼んでいる。

孟子のテキスト(四書五経のひとつ)を読むと、以下のような訳になる
孟子は「仁は人の安宅なり、義は人の正路なり」(「離婁章句上」註)といった。

benevolence /bənév(ə)ləns/
名詞
⦅かたく⦆U慈悲(心), 情け(↔malevolence); C徳行, 慈善行為.

righteous /ráɪtʃəs/ (!-teousは /tʃəs/ )
形容詞比較なし⦅かたく⦆
1 〈人行為などが〉(道義的に)正しい, 正義の; 高潔な; 〖the ~; 名詞的に; 集合的に〗正義の人々 (!複数扱い) .
2 〈感情などが〉当然な, もっともな
righteous anger [indignation]
義憤.
~ly
副詞
正しく; 当然.
~ness
名詞
U公正, 正義.

矢内原忠雄訳: 6) 孟子は「仁は人の心なり、義は人の路なり」と言い、かつ嘆じて日く「その路を含てて由らず、その心を放って求むるを知らず、哀しい哉。人雞犬の放つあらば則ちこれを求むるを知る、心を放つあるも求むるを知らず」と。


7
私の訳:我々は、言うなれば鏡の中にぼんやりとであるがここに(義)を持っているのではないか。この例え話は(孟子の)300年後に他の国において、そしてより偉大なる教師(キリスト)によって提示されたものである。キリストは自分自身を義の道と呼び、失われた義の道はキリストを通して見出され得るであろう(と言ったのである)。


すごく難しい文章。4つに分けて前から順々に訳した。
🔴Have we not here "as in a glass darkly”
🔴a parable propounded three hundred years later in another clime and by a greater Teacher,
🔴Who called Himself the Way of righteousness, 
  文中ながら大文字でWhoとあるが、これは関係代名詞(主格)でa Great Teacherが先行詞。つまりキリストのこと
🔴through whom the lost could be found? 
  whomも、キリストのこと。関係代名詞(目的格)。the lostを「失われたもの」つまり、義の道 と訳した。
  他の人の訳では、the lostを「失われた者」と人というふうにしているが、これでは受動態の文章としては訳がうまく当たらないように私は思う。

dárkly
副詞
1 脅すように; 険悪に.
2 憂鬱そうに; 沈んで.
3 黒く〈日焼けするなど〉; 暗く.
4 あいまいに(vaguely); 謎めいて(mysteriously).
5 ぼんやりと(faintly).

glass /ɡlæs|ɡlɑːs/
〖語源は「輝く」〗
名詞複~es /-ɪz/
4
a. U〖集合的に〗ガラス製品, ガラス器類(glassware)
▸ a set of dinner glasses
晩餐(ばんさん)用ガラス食器1セット
▸ Venetian glass
ベネチア製装飾ガラス器.
b. C窓ガラス; レンズ; 拡大鏡; 顕微鏡; 望遠鏡; 砂時計; (時計の)ガラスぶた, (額縁の)ガラス; ⦅やや古⦆;〖the ~〗気圧計, 晴雨計
The glass is rising [falling].
天気が快方に向かっている[崩れそうだ].

parable /pǽrəb(ə)l/
名詞
C(主に聖書の)a, 寓話(ぐうわ); 比喩
▸ speak in parables
⦅文大げさに⦆たとえ話をする.

propound /prəpáʊnd/
動詞
他動詞
⦅かたく⦆〈学説理論など〉を提示[提起]する.

clime /klaɪm/
名詞C⦅文/おどけて⦆〖通例~s〗 (!climateの異形)
1 (気候区分による)地方, 国(土).
2 気候, 風土.



矢内原忠雄訳: 7) 彼に後るること三百年、国を異にしていでたる一人の大教師(キリスト)が、我は失(う)せし者の見いださるべき義の道なりと言いし比喩の面影を、「鏡をもて見るごとく朧(おぼろ)」ながらここに認めうるではないか。


8
私の訳:私の主題から逸れている。孟子によれば、義とは、人が失われた楽園を再び取り戻すために必ず取らなくてはならない、真っ直ぐで、狭い道である。

stray /streɪ/
動詞~s /-z/ ; ~ed /-d/ ; ~ing
自動詞
1 〖~+副詞〗〈人乗り物動物などが〉横道へそれる, はぐれる, (それて)さまよう, 道に迷う; 迷い込む (!副詞は場所方向の表現)
stray from the path
道からはずれる
▸ Monkeys had strayed into residential areas in search of food.
サルたちは食物を探すうち住宅地に迷い込んでいた.
2 〈話考えなどが〉 «…から/…へ» 横道にそれる, 脱線する «from/into, towards» ; 〈視線気持ちなどが〉あちこち移る, «…に» それる «to»
stray from the subject [point]
〈話などが〉脱線する
stray from the faith [norm]
信念[規範]からはずれる
▸ His eyes keep straying to the woman.
彼の視線はそれてその女性に向けられたままだ.

参考
astray /əstréɪ/
副詞形容詞
〖be ~〗道に迷って, 道を間違えて; ⦅比喩的に⦆正道からそれて, 堕落して(stray).
gò astráy
1 〈物が〉行方不明になる; 〈事が〉うまくいかない;〈人が〉道に迷う(get lost); (計算の途中などで)わからなくなる.
2 ⦅おどけて⦆〈人が〉堕落する.
lèad A astráy
1 A〈人〉を迷わせる, だます.
2 ⦅しばしばおどけて⦆A〈人〉を堕落させる, 誘惑する.

英語のことわざ
 Better to ask the way than to go astray.
(道に迷うより道を尋ねる方が良い)

regain /riɡéɪn/
〖re(再び)gain(得る)〗
動詞~s /-z/ ; ~ed /-d/ ; ~ing
他動詞
1 〈人が〉 «…から» 〈能力状態など〉を取り戻す, 回復する «from»
regain one's consciousness
意識を回復する
regain one's composure [balance, footing]
落ち着きを取り戻す[姿勢を持ち直す]
regain control of the company
会社の支配権を奪い返す.
2 ⦅文⦆〈人が〉〈場所〉に戻る, 帰り着く.


矢内原忠雄訳: 8) 私は論点から脱線したが、要するに孟子によれば、義は人が喪われたる楽園を回復するために歩むべき直(なお)くかつ狭き路である





現代英文訓読法 目次 (新渡戸稲造 武士道もここにあります)



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