2019年11月29日金曜日

武士道 第15講

原文で

5. Another speaks of it in the following terms: "Rectitude is the bone that gives firmness and stature.   As without bones the head cannot rest on the top of the spine, nor hands move nor feet stand, so without rectitude neither talent nor learning can make of a human frame a samurai.   With it the lack of accomplishments is as nothing.”

6. Mencius calls Benevolence man's mind, and Rectitude or Righteousness his path.

7. Righteousness, according to Mencius, is a straight and narrow path which a man ought to take to regain the lost paradise.

8. Rectitude is a twin brother to Valour, another martial virtue.

現代英文訓読法で





和訳と解説

和訳:もう一人の武士(真木和泉守(註)]は次のような言葉で義について述べている。
「義とはしっかりとした骨格を体に与えるところの骨のようなものである。骨がなくては頭は脊椎のてっぺんに置かれないし、手も動かせず、足も立たない。それと同様に義がなくては才能も学識も一人の人間を侍に仕立てあげることはできない。(一方)義があれば、教養や才能が不足していても大したことはない。」
原文 “  ” 内。「何傷録」には以下のように書かれている。「士の重んずるにとは節義なり。節義はたとへていはば人の体に骨ある如し。骨なければ首も正しく上に在ることを得ず。手も物を取ることを得ず。足も立つことを得ず。されば人は才能ありても学問ありても、節義なければ世に立つことを得ず。節義あれば不骨不調法にても士たるだけのことには事かかぬなり」と。

註 真木和泉守(1813-1864) 名は保臣。筑後久留米水天宮の祠官であったが江戸、水戸に遊学し、特に会沢正志斎の影響を受ける。文久2年脱護上活して尊属運動に入る。文久3年8月18日の政変で京都を追われ、元治元年の禁門の変で長州藩藩士とともに戦って敗れ、天王山で自刃。引用は「何傷録」より(真木和泉守遺文所収)。




 和訳:孟子は仁を人の心であると呼び、義を人の道と呼んでいる。

孟子のテキスト(四書五経のひとつ)を読むと、以下のような訳になる
孟子は「仁は人の安宅なり、義は人の正路なり」(「離婁章句上」註)といった。



和訳:孟子によれば、義とは、人が失われた楽園を再び取り戻すために必ず取らなくてはならない、真っ直ぐで、狭い道である。



和訳:義は、もうひとつの武の徳である勇敢さと双子の兄弟である。



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