独り言:「サムライにとって裏取引や不正な行いほど忌々しいものはない」(武士道より)
なんと清々しい(すがすがしい)セリフであろうか。
真顔でこんなセリフを吐くことのできる人がこの現代、果たして何人いるであろうか。
それにしても詐術が横行するこの現代において何と清々しい(すがすがしい)セリフであろうか。
さて今、世界を牛耳るのは大産業であるGAFA (グーグル アマゾン フェイスブック アップル)である。
彼らの本体は何かと言うと、我々の身近に目や耳を忍び込ませ・・・つまりスマホであるが・・・そこから我々の情報を盗むのである。
中国のファーウェイも負けてはいない。GAFAのFはフェイスブックではなく、ファーウェイではないかと私は思っている。彼らのスマホ、パソコン、無線WiFi装置は情報が筒抜けである。
実際に何度もそのような話が出てくる。
我々の話がすべて盗聴されている。
政治家、企業や大学の研究の秘密の話や情報、あるいは、女性との(男性との)卑猥な話から、実際の写真、動画まですべて彼らに握られている、といっても間違いではない。
このため、何人の政治家が職を追われたであろうか。
いくつもの会社が潰されて彼らのものになったであろうか。
しかし、勝てば官軍である。
彼らはGAFAと呼ばれ、今世の最大の成功者としてもてはやされている。
しかし、彼らのやっていることは何であろう。
我々の情報を勝手にこっそりふんだくる、不正であり、詐欺である。
それを元に裏取引をして、巨額の富を得るのである。
そしておまけに税金を払わないと来ている。
実際に先日のG20ではこれが大きな問題にされた。
武士道によると彼らのやっていることはサムライがもっとも忌々しく思ったことである。
新渡戸稲造氏がこの「武士道」を上梓したのは、日清、日露戦争の間の頃。
日露戦争が目睫に迫っていた頃。
この頃、世界が日本に注目していたと思う。
新渡戸稲造氏が、ヨーロッパ人の友人から日本における宗教とは何か。宗教教育はきちんとなされいるか、と問わた。
「やっていない」とありのままに答えると、その友人は非常に驚いたという。
新渡戸稲造氏の感性。今も昔も変わらない気がする。
同じ質問を我々がされても「仏教かなあ、神道かなあ。結婚式はキリスト教でやる人も多いぞ。学校では教えていないなあ。キリスト教系、仏教系の学校では教えているようだが・・」ときっと答えるであろう。
新渡戸稲造氏は思いを巡らしたのであろう。
宗教とは我々の心の拠り所。
日本人の心の拠り所は何か、と考えたところ、「武士道」に思い当たり、この書を記したのであろう。
この当時、この武士道は、十数ヶ国語に訳され、世界中で愛読された。
世界中で共感を得たからであろう。
読めば読むほど、武士の心、ではなく、日本人の心を言い当てていると思う。
新渡戸稲造氏は、幼少のころであるが実際に武士であった。武士として生まれた。
父親は武士であった。
しかし、これを書いた頃、「武士道はなくなった」と書いている。
もちろん、この21世紀の今、武士道は、この頃よりもはるかになくなっている。
しかし、この「武士道」素直に共感できる。
つまり新渡戸のころも、今も、日本人の心性の中にはしっかりと残っているからだと思う。
本当に思う・・・サムライにとって裏取引や不正な行いほど忌々しいものはない。
「サムライ」を「日本人」と置き換えても間違いはないし、共感できるであろう。
それはなぜか。我々の心の中に武士道がしぶとく残っているからである。
それはなぜか。我々の心の中に武士道がしぶとく残っているからである。
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