2018年7月26日木曜日

文科省汚職の密談音声を入手


おはようございます

 これはどのように入手されたのであろうか。
 不気味な世の中である。
 この人たちが不正入試をしたよりも不気味である。

不気味がっていてもしょうがないので、どのように検察が入手したのか考えてみた。

1)会合の情報を事前に入手して、隣に部屋を取ってこっそりと録音した。
 20世紀的である。
 まあ、この線は薄いであろう。

2)この二人が密談をしたわけです。これは電話でか、直接会ってかは私には分かりません。
 その時、やはりあとで「言った、言わない」があると困りますから、どちらか、ないし双方が録音したのです。合意かこっそりかは分かりません。

 これをスマホで録音したのでしょう。

 例えば、アンドロイドであると録音した途端にグーグルでも保存されてしまう。
 検察がスマホを押収するだろうから、それでみると、すぐに分かってしまう。
 グーグルに頼む必要なんかない。
 例えば、操作に備えて、録音して保存しておいた情報を消したとしよう。
 しかし、グーグルに「本当に情報は消えたのか」と問う、それは保証しかねるとパッとしない答え。
 これはグーグルが一度得た情報を、ネズミを加えた猫のように手放さないのではなく、一度ハードディスクに入れた情報を消すのは意外と難しい、ということ。
 我々はゴミ箱に入れて「消去した」と思っているが、これでは消去されていない。
 完全に消去するためには、フォーマットするしかない。

 おそらく彼らはそこまでしていないだろうから、東京地検特捜部がスマホさえ押収すれば、一度録音したデータを復活するのは彼らなら容易であろう。

 これはもはやアンドロイドだろうが、iPhoneだろうが同じであろう。

皆も妄りに(みだりに)スマホでなんでもやろうというのは慎んだ方がよろしいかもしれない。


「あと5点、10点欲しかった」文科省汚職の密談音声を入手



文部科学省の前局長が、東京医科大学に便宜を図った見返りに、自分の息子を合格させてもらったとして起訴された事件で、決定的な密談の音声を入手しました。そこには、息子の入試について、「あと5点、10点欲しかったね」「予約入学」など、生々しい言葉が録音されていました。

 「先生、2つお願いがありまして、1点は、私の名前を絶対にその人に言わないでください。そうすると、指導・・・、お話しすることができなくなっちゃう」(佐野被告)
 「分かりました。今も佐野さんの名前は、一回も出していませんから」(臼井被告)

 これは現役の文部科学省のキャリア官僚に、大学のトップが便宜を図るよう依頼した決定的なやりとりです。JNNが音声データを入手しました。声の主は、文部科学省科学技術・学術政策局長だった佐野太被告(59)と東京医大の前理事長・臼井正彦被告(77)です。この場には、2人を引き合わせた元会社役員の谷口浩司被告(47)も同席していました。

 東京地検特捜部によりますと、佐野被告は、文科省の補助金が出る支援事業の選定で東京医大に便宜を図る見返りに、今年2月にこの大学を受験した息子を不正に合格させてもらったとして、受託収賄の罪で、24日、起訴されました。谷口被告は受託収賄のほう助の罪で起訴され、臼井被告と前学長の鈴木衛被告も贈賄の罪で在宅起訴されました。

 関係者によりますと、問題のやりとりがあったのは去年5月。都内の高級飲食店での事でした。冒頭での話題は、前年度に東京医大を不合格となった佐野被告の息子の事。佐野被告が臼井前理事長に対し・・・
 「本当に申し訳ございません。よろしくお願いします」(佐野被告)
 「まあ、来年は絶対大丈夫だと思いますが、もう、あと5点、10点欲しかったね」(臼井被告)
 「そうですね。申し訳ございません」(佐野被告)
 「そこの差が、ちょっと頑張れるか、頑張れないかで」(谷口被告)

 東京医大は、前年度、特色のある研究に対して文科省が補助金を出す「私立大学研究ブランディング事業」に選ばれるよう応募したものの、落選していました。

 このため、臼井被告は・・・
 「(申請書を)出す前にちょっと、ご指導たまわることができればと思ってる」(臼井被告)
 「結構、先生、抜本的に変えないといけないかもしれませんね。これの書き方の指導するってことは、違反になっちゃいますので無理なんですよ」(佐野被告)

 申請書類の書き方について、当初は具体的なアドバイスをすることに躊躇を見せましたが、相談を受けているうちに具体的に指南するようになっていきます。
 「ですから、ブランディングの方も、ぜひ」(臼井被告)
 「正直申し上げると、前のやつ(前年度の応募内容)は、かなり、やっぱ、何というんですかね。厳しい状況でしたね。ピークが何かっていうのをきちっと示すっていうのと、制度の趣旨に合っているかっていうところ、ぜひ指導させますので」(佐野被告)

 さらに、こんな言葉まで口にします。
 「一番の殺し文句はですね。これで、新しい学問領域を作ります。これが最終目的ですと、体系化して、新しい学問領域を作るので、国際的なそういう支援が必要なんですと」(佐野被告)
 「すごいですね、それはね」(臼井被告)
 「じゃあ、この件は承りましたので」(佐野被告)

 佐野被告が口にした「この件は承る」。便宜を図るよう依頼され、それを了承したというのでしょうか。

 密談が終わると、会合をセッティングした谷口被告が、全額支払いをしたといいます。
 「ここは僕が全部」(谷口被告)
 「え~」(臼井被告)
 「重ね重ね、申し訳ございません」(佐野被告)
 「我々もお世話になりますけど、いろんな意味で長続きして、いろいろやりたいと」(臼井被告)
 「今度はきちっと勉強して」(佐野被告)
 「うちに予約しておいでください」(臼井被告)
 「予約入学」(谷口被告)

 東京地検特捜部は、この音声データを入手していて、事件を裏付ける重要な証拠とみて捜査しています。(25日22:32)


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