2018年12月25日火曜日

院内演奏会のお知らせ 12月27日(木) 鷲ぬ鳥節 の紹介



来たる12月27日(木)朝の8時15分から30分ほど院内演奏会を行います。
三線で八重山民謡ほか色々な曲を3−4曲演奏したいと思います。
動画は、八重山民謡の代表曲 鷲ぬ鳥節

以下に解説します。

沖縄と言っても非常に広いものです。三線は沖縄の楽器で、三線というとビギンを思い浮かべますが、伝統楽器であり、4つに分かれます。
一つは、沖縄本島。
もう一つは、宮古島中心とするエリア。
さらに一つは、石垣島を中心とする八重山諸島。
もう一つは、奄美大島を中心とするエリアである。




私は、支持した先生が八重山民謡のご専門でしたので、自然に三線を習っていると八重山民謡をお習いすることになりました。

 八重山古典民謡・・・あまり派手さはないのですが、そこには、人々の祈り、神や自然への敬虔な気持ち、人生の喜怒哀楽と人生の苦しさ、そして人生訓があふれ出ていて非常に奥深いものです。


八重山諸島はこのような感じです。
石垣島を中心として、大きな西表島、そして、ちゅらさん で人気の出た小浜島、他、竹富島、鳩間島、新城島、波照間島、そしてぽつんと離れていますが与那国島などからなります。


今回、ご紹介するのは、その八重山民謡の代表曲の一つである「鷲ぬ鳥節」です。




石垣島の中心部。登野城(とぅのすぅく)の歌と伝えられております。


現在の登野城の石垣島の中心で、このような賑やかな繁華街です。


あやぱにモール(ユーグレナ・モール)


市の公設市場もあります。おばあがいろいろなものを売っています。


歌碑もこのモールの中にあります


今でこそ、登野城はこのような繁華街ですが、江戸、明治の頃まではこのような南国独特のジャングルが広がっておりました。


 このジャングルの一角に御嶽(うたき:日本でいう神社)がありました。
ここに、仲間サカイという御嶽の司(神主さん)がおりました。女性の方です。
不思議な能力を持った方だったようです。つまり超能力者であったようです。
八重山の役人が公用で沖縄本島の首里王朝府出向くこともあったのですが、当時の船旅は正しく命がけ。家族の者も安否を気遣います。本人が戻ってくるまで何の情報も入りません。このような状況ですから、皆、司の仲間サカイさんに尋ねていたわけです。
また、1771年に「明和の大津波」と言われる大津波が八重山一帯を襲い、石垣島は川平湾の一部の地域を除いてほぼ全壊してしまいました。
この時も、「明日、大津波があるから高いところに登っていろ」とお告げを出していたそうです。それを信じた人は救われました。
この方は、当時は今よりぞっと短命で50歳まで生きたら結構長生きだったそうですが、100歳まで生きられたそうです。


仲間サカイさんの御嶽(うたき)の一角に大きなあこうの木がありました(上の写真の様な木です)。ここに、ある日、大きな番いのカンムリワシが飛んで来て、あこうの樹に、5つの巣を作り、7つの卵を産んだそうです。



 やがて卵から可愛らしい雛が孵り、成長していきました。
 そして、お正月の朝に、朝日に向かって勇壮に巣から飛び立っていったそうです。

 それを見ていた仲間サカイさんが感動して即興でこの曲を作られたとのこと。


縁起の良い曲ですので、八重山では、卒業式、就職祝い、結婚式などで必ず歌われます。
 座開きの曲として、宴会の冒頭に必ず歌われます。
 このような結婚式をやってみたいものです。
 海にドボンとはまらない様に注意です。


写真は卒業式。高校を卒業して島を離れる娘の門出にお父様が涙をこらえて一生懸命娘さんと歌っております。



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